本はごはん。
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銀行員もの(信金含む)です。
遙か昔、この業界の片隅にも身を置いた事があるので懐かしい感じがします。
最も、当時と今では相当変わっているのでしょうけれども。
どの短編も基本的には「中小企業」とその「取引先の銀行」、そしてその
取引銀行の「担当者」と「上司(組織側)」の関係で様々な事が描かれます。
もちろん銀行員のすべてが悪人なんてことはないと思うのです。個人個人では
ふつうの善良な人たちなんでしょう。担当している中小企業を一生懸命支援
して何とか大きく成長させたいと奮闘している人たちも、少なからずいる
事でしょう。
しかしそれを組織の論理が許さない、ということが往々にしてある。
今はその組織の論理を代弁もしくは振りかざしている一部の役職者たちも、
入行した頃はそんな熱い情熱を持っていたのかもしれない。
もちろん組織としてある以上、組織の論理は無視できないものであるけれど、金融業界で
ステップアップしていくということは、組織の論理の代弁者になると言う事なのだろうか。
奮闘むなしく倒れてしまう中小企業もあれば、中小企業の社長が銀行の支店長に
一泡吹かせる(どころではない仕打ちを与える)ものもあり、バラエティに富んだ
短編集だと思います。
タイトルにもなっている短編は、例の鞄屋さんがモチーフですね。
「 かばん屋の相続 」 池井戸 潤 ★★★
遙か昔、この業界の片隅にも身を置いた事があるので懐かしい感じがします。
最も、当時と今では相当変わっているのでしょうけれども。
どの短編も基本的には「中小企業」とその「取引先の銀行」、そしてその
取引銀行の「担当者」と「上司(組織側)」の関係で様々な事が描かれます。
もちろん銀行員のすべてが悪人なんてことはないと思うのです。個人個人では
ふつうの善良な人たちなんでしょう。担当している中小企業を一生懸命支援
して何とか大きく成長させたいと奮闘している人たちも、少なからずいる
事でしょう。
しかしそれを組織の論理が許さない、ということが往々にしてある。
今はその組織の論理を代弁もしくは振りかざしている一部の役職者たちも、
入行した頃はそんな熱い情熱を持っていたのかもしれない。
もちろん組織としてある以上、組織の論理は無視できないものであるけれど、金融業界で
ステップアップしていくということは、組織の論理の代弁者になると言う事なのだろうか。
奮闘むなしく倒れてしまう中小企業もあれば、中小企業の社長が銀行の支店長に
一泡吹かせる(どころではない仕打ちを与える)ものもあり、バラエティに富んだ
短編集だと思います。
タイトルにもなっている短編は、例の鞄屋さんがモチーフですね。
「 かばん屋の相続 」 池井戸 潤 ★★★
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