本はごはん。
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「人形愛」がテーマというか、人形を愛さずにはいられなかった
人たちを描いた短編集。
叔母から譲り受けた、涙を流す人形に自分の怒りややるせない想いを
ぶつける少女や、自分の残念な容姿を贖う代償行為のように人形を
着飾らせる少女、失くしてしまった世界と大切な人を人形に再現する
女性など様々なのですが、
著者自身があとがきで、自身が容姿に対するコンプレックスを持って
いたのがこの本の発端、と言うようなことを書いていますが、誰もが
抱える心の隙間、漠然とした不安、寄る辺の無さみたいなものを、
無意識に人形で埋めようとした人たちの話なのだと思います。
誰もがいろんな手段でその「隙間」を埋めようと足掻いているものに加え、
短編の殆どの主人公が少年少女期から思春期にあり、その時期特有の「残酷さ」
「傲慢さ」「不器用な優しさ」などが上手くミックスされていると思います。
とても好きな作家だしホンモノだと思うのですが、なにか著者自身がブレイク・ポイントを
掴み損ねているような感がするんですけどね…。つまりは、もっともっと描けるんじゃないかと
勝手に思ってるんですが。売れる売れないと言う意味ではなくて、はじけて欲しいです。
「ぽろぽろドール」 豊島 ミホ ★★★
人たちを描いた短編集。
叔母から譲り受けた、涙を流す人形に自分の怒りややるせない想いを
ぶつける少女や、自分の残念な容姿を贖う代償行為のように人形を
着飾らせる少女、失くしてしまった世界と大切な人を人形に再現する
女性など様々なのですが、
著者自身があとがきで、自身が容姿に対するコンプレックスを持って
いたのがこの本の発端、と言うようなことを書いていますが、誰もが
抱える心の隙間、漠然とした不安、寄る辺の無さみたいなものを、
無意識に人形で埋めようとした人たちの話なのだと思います。
誰もがいろんな手段でその「隙間」を埋めようと足掻いているものに加え、
短編の殆どの主人公が少年少女期から思春期にあり、その時期特有の「残酷さ」
「傲慢さ」「不器用な優しさ」などが上手くミックスされていると思います。
とても好きな作家だしホンモノだと思うのですが、なにか著者自身がブレイク・ポイントを
掴み損ねているような感がするんですけどね…。つまりは、もっともっと描けるんじゃないかと
勝手に思ってるんですが。売れる売れないと言う意味ではなくて、はじけて欲しいです。
「ぽろぽろドール」 豊島 ミホ ★★★
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