本はごはん。
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うーむ。どう書けばいいのか難しい…。
SFと言っていいのかな。事故で妻を亡くしてから、(自分自身を除く)人の
背後霊が見えるようになってしまった主人公。人捜しを頼まれて、思いも
よらなかった事件に巻き込まれていくというものです。
ちょっと都合が良すぎるかなと思う部分もないではないけれど、冒頭から
中盤くらいはすごく面白くて、ぐいぐい読みました。ただ、「怪しいカード」
がでてきたあたりからちょっと…。
まあ背後霊が登場するんだから、「人外のもの」が出てくるのも
ありなのかもしれませんが。
この作品は長編なんですが、たとえば連作短編にして毎回ちょっとした捜し物、
尋ね人を頼まれて、その過程で人々の感情の機微とか想いとかさりげない優しさ
みたいなものを少しずつ少しずつ分けてもらうことによって、妻を失った傷心を
時には抉られまた時には慰められ、
そうして連作最終回にこの作品のオチを持ってくるとか。そういう構成が良かったんじゃ
ないかなあ。
そんな風に連作の中で少しずつ展開していけば「都合が良すぎるのでは」と思えてしまう
元売れない歌手のホームレスの躍進とか子供の探偵助手とかも、もうちょっとスムースに
入ってくるように思う。
すごく良いのになぁ。エッセンス(プロット)や、双子設定とか熊本城の素人絵描きなど
の伏線の貼り方もすごくいい。
特に「自分の背後霊は見えない」というのは、最後に「なるほど」と思わせる。
それだけに強引さを感じる展開がちょっと残念。
「精霊探偵」 梶尾 真治 ★★★
SFと言っていいのかな。事故で妻を亡くしてから、(自分自身を除く)人の
背後霊が見えるようになってしまった主人公。人捜しを頼まれて、思いも
よらなかった事件に巻き込まれていくというものです。
ちょっと都合が良すぎるかなと思う部分もないではないけれど、冒頭から
中盤くらいはすごく面白くて、ぐいぐい読みました。ただ、「怪しいカード」
がでてきたあたりからちょっと…。
まあ背後霊が登場するんだから、「人外のもの」が出てくるのも
ありなのかもしれませんが。
この作品は長編なんですが、たとえば連作短編にして毎回ちょっとした捜し物、
尋ね人を頼まれて、その過程で人々の感情の機微とか想いとかさりげない優しさ
みたいなものを少しずつ少しずつ分けてもらうことによって、妻を失った傷心を
時には抉られまた時には慰められ、
そうして連作最終回にこの作品のオチを持ってくるとか。そういう構成が良かったんじゃ
ないかなあ。
そんな風に連作の中で少しずつ展開していけば「都合が良すぎるのでは」と思えてしまう
元売れない歌手のホームレスの躍進とか子供の探偵助手とかも、もうちょっとスムースに
入ってくるように思う。
すごく良いのになぁ。エッセンス(プロット)や、双子設定とか熊本城の素人絵描きなど
の伏線の貼り方もすごくいい。
特に「自分の背後霊は見えない」というのは、最後に「なるほど」と思わせる。
それだけに強引さを感じる展開がちょっと残念。
「精霊探偵」 梶尾 真治 ★★★
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