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本はごはん。
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39632833.jpg  この作家の本は初めて読みました。
 テーマとしては良くあるものだけどなんとも不思議な世界。
 この著者が女性を主人公にして書いたらどうなるんだろう。






 「床下仙人」 原 宏一 ★★★★

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16771708.jpg  こと「評論」に関しては、全くこの人の右に出る人はいないと思います。
 独自の切り口。高い分析力。明快な論点。判りやすい表現。
 「妊娠小説」しかり、「紅一点論」しかり、「読者は踊る」しかり。

 この「文壇アイドル論」は、80年代くらいの文芸作家がテーマなので、ああ、
 この本を読んだ頃は●●だったなぁとか、懐かしさも味わえます。

 そしてそして「なんとなくクリスタル」がきっちり解説されているのを
 みると、相変わらずこの本は誤解されているのだなぁと思いました。


 「文壇アイドル論」 斎藤 美奈子 ★★★★★
77620160.jpg  新撰組系の本は、史実を追ったもの、小説、自伝系取り合わせて30冊以上は
 読んだと思いますが、この本がピカイチです。最高です秀逸です。
 「壬生義士伝」よりも「燃えよ剣」よりもぜんぜん上です。
 (ちなみに前述の2作品は、あたくし的には★★★

 この本は、ひととおり新撰組の流れを押さえてから読んだほうが面白いと
 思います。
 オススメは「新選組二千二百四十五日」 あたりでしょうか。 
 新撰組の誕生から終焉まで、時系列に追えます。

 結局幕末に佐幕系は一掃され、薩長を中心とした明治政府が誕生しますが、
 ああ土方が生きていたら、今とは全く違った日本になっていたことでしょう。
              歴史に「もし(if)」は禁物ですが、それでもそう思わずにはいられない。


新選組幕末の青嵐」 木内 昇 ★★★★★
10200712.jpg  「朗読者」で一躍有名になった感のある著者の短編集。
 東西ドイツや、現ドイツと過去のユダヤ、夫と妻などテーマはそれぞれですが
 それぞれの「愛の終焉」もしくは「死にゆく愛」が静かに、しかし残酷に
 描かれる。

 最後の短編「ガソリンスタンドの女」は、静かな衝撃。
 みんなそんな思いを抱きつつ、行動に移さないだけなのだろうか。
 それは単なる甘えではなく、それが真実なんだろうか。


 「逃げてゆく愛」 ベンハルト・シュリンク ★★★★
00603031.gif  とても質の高いルポルタージュ。安易な「分析」ものは沢山あるけど、
 こういうのが本当のルポルタージュと言うのだと思う。
 残念ながら著者は亡くなってしまっており、取材対象の重要なひとりである
 田中角栄も、もうすっかり過去の人になってしまったけど。

 対象には直接アクセスできなくても、積み上げた膨大な傍証から、
 その人となりの輪郭がくっきりと浮かび上がる。



 「淋しき越山会の女王」 児玉 隆也 ★★★★★
06275273.jpg  過去と対峙せざるを得なくなったとき。
 それまでのその人の生き方というか、生に対するスタンスみたいなものが
 明確に出てしまうものなのかもしれない。







 「十二月のひまわり」 白川 道 ★★★★
39663220.gif  うーん。
 読み終わって思わず唸った。
 ストーリィはそんなに奇をてらったモノではなく、むしろよくあるものなのに。
 この人のこの表現力はどこからくるんだろう。この表現力の高さはもう
 私の嫉妬すら寄せ付けない。





 「モルヒネ」 安達 千夏 ★★★★★
56957793.jpg  基本的に、スピリチュアルぽいものはどうしても斜に構えてみてしまいます。
 モノとかもあまり好きではないので。

 これもタイトルからして(大丈夫かしらー)という先入観が少し
 あったのですが、宗教書臭さはなく、論理的に展開されています。
 
 ただ、わかりやすさを追求しているためか、ちょっとくどさを感じますが。
 「愛」「恋」「エロス」「アガペー」などに対する古今の名言や定義が
 ふんだんに引用されていてきちんと整理されている良書。

 自分の言葉で「愛」を定義できるのが大人ってもんなんでしょう。


愛の論理―私たちは、どこまで愛せばゆるされるのか」飯田 史彦 ★★★


■書評と言うほどのものではありません。
 基本的には自分の読書録なので、客観性は著しく低いものと思います。

■「カテゴリー」は、あたくしの独断と偏見とで分けられています
 (正しくジャンル分けされているとは思えません)。

■一応、を付けていますが、これも限りなくあたくしの主観/好みによります。

■従って、各書籍に対するあたくしのコメントおよびの数について、一切の
 クレームは受け付けません。
 「ふーん」くらいに思っていただくのがいちばんよろしいかと思います。

の数別に見たいひとは、左下にある「sarch」に ★★★ とか ★★★★★ とか入れて
 検索してください。

■このページ、マウスカーソルが十字みたいな感じになってしまうのがとても気に入りません。
 気力のあるときに直したいと思いますが、保証は出来ません。

■そゆことで。

もなか 拝(azuki_monaka@hotmal.co.jp)
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