本はごはん。
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できないのであろうことは仕方のないことなのでしょうが、この本ではその
心情の一端を垣間見ることができます。
量刑相場についてはいまひとつ納得できない部分もあるんですが、確かに
「刑の公平性」については必要な部分もあるのかもしれません。
また、刑が先か立法が先か、という問題(法律制定当時は強姦罪より窃盗罪の
方が重罪であると世論も認知しており、法律上も窃盗罪の方が重罪であるが、
最近は強姦罪の重罪性が認知されてきているのに法律は古いまま)など、
法律制定当時と現在では環境も世論も大きく変わってきている中で、
法律が変わるまで現状法規の枠内で裁くのか、それとも法解釈をどこまで
広げるべきなのか、など様々な問題も提起されています。
おしなべて言えるのは、どの裁判官も相当に悩みながら判決を下しているということなんで
しょう。ひとりの裁判官の下した判決に対する他の裁判官の反論などもきちんと挙げられて
いたり、判決の背後にあるものやその意味がきちんと解説されているのがとても良いと思います。
ただ、裁判の全容、例えば警察とか検事とか弁護士とか、はたまた陪審員制度まで見据えた
日本の裁判制度の全体にまでは話が及んでいるわけではないところがすこし残念ではありますが、
冒頭に挙げたとおり、裁判官の胸中の一部を垣間見られるだけでもなかなか面白かったし、
いろいろと考えさせられます。
そして正直なところ、裁判官によって刑の軽重は変わってしまう可能性があるんだな…
という気がしたのも事実です。
「ドキュメント 裁判官―人が人をどう裁くのか」 読売新聞社会部 ★★★
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