本はごはん。
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短編集です。
この著者の作品はいつも、背景には音や色彩がちゃんとあるんだけれども、
なんとも静謐な雰囲気が漂っているように思います。
たとえばこの作品の中に「バタフライ和文タイプ事務所」という作品が
ありますが、和文タイプ事務所ですから、和文タイプを打つ音、それは英
文タイプのかしゃかしゃした音よりももっと重たい音ですが(学生時代に
やったことがある)、
そういう音に囲まれた場面を描きながらもどこか、海の底のような「しん」と
した気配を感じる。
現実の持つ理不尽さとか残酷さとか、そういうことを覆い隠してしまうのではなく、
それらをきちんと見つめながらそれらとも共存できるファンタジーを紡いでいるかのようにも思う。
2番目の短編、「風薫るウィーンの旅六日間」がなんとも、悲劇のような喜劇というか、
喜劇のような悲劇というか。
でも、人生ってこんなもんだよね。とも思う。
「海」 小川 洋子 ★★★
この著者の作品はいつも、背景には音や色彩がちゃんとあるんだけれども、
なんとも静謐な雰囲気が漂っているように思います。
たとえばこの作品の中に「バタフライ和文タイプ事務所」という作品が
ありますが、和文タイプ事務所ですから、和文タイプを打つ音、それは英
文タイプのかしゃかしゃした音よりももっと重たい音ですが(学生時代に
やったことがある)、
そういう音に囲まれた場面を描きながらもどこか、海の底のような「しん」と
した気配を感じる。
現実の持つ理不尽さとか残酷さとか、そういうことを覆い隠してしまうのではなく、
それらをきちんと見つめながらそれらとも共存できるファンタジーを紡いでいるかのようにも思う。
2番目の短編、「風薫るウィーンの旅六日間」がなんとも、悲劇のような喜劇というか、
喜劇のような悲劇というか。
でも、人生ってこんなもんだよね。とも思う。
「海」 小川 洋子 ★★★
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