本はごはん。
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「おくりびと」の脚本を書いた小山薫堂氏の短編小説です。
どの作品も小山氏の性格が良く出ているというか、暖かくて、でも
現実的な展開です。
ちょっとしたことで元気を貰って、だけどシンデレラのように生活が
一転するのではなくて、元の自分の生活に戻っていくというような、
いわゆる「夢物語」ではなく「現実」のなかに潜むほのかな優しさ、
みたいなものが全編を通して描かれています。
例えば自分を捨てた父親が死んだ後、ひょんなことから自分も父親にしっかり
愛されていたということを思い出し、父親を赦し受け入れる話がありますが、
これも、
父親はものすごくドラマティックな人生でやむに止まれず自分を捨てたのではなく、ありがちな
どーしようもないことで自分と母親を捨てています。
実際のところ、そんなもんでしょう。そうそうドラマティックな展開なんてなくて、「日常」の
なかで泣いたり笑ったり、やるせなくなったりしながらそのなかで、赦せなかったりどうしても
消化できないことが澱のように溜まって行くものだと思うのです。
その「澱」が、人との出会いやそれこそ「何かの弾み」で「氷解」していくような、
「人生もそう捨てたもんでもないよ」みたいな、そんなメッセージ集のように思います。
ただ、個人的にはセレンディピティネタがちょっと勿体なかったような気がして。
是非もう一声。
「フィルム」 小山 薫堂 ★★★
どの作品も小山氏の性格が良く出ているというか、暖かくて、でも
現実的な展開です。
ちょっとしたことで元気を貰って、だけどシンデレラのように生活が
一転するのではなくて、元の自分の生活に戻っていくというような、
いわゆる「夢物語」ではなく「現実」のなかに潜むほのかな優しさ、
みたいなものが全編を通して描かれています。
例えば自分を捨てた父親が死んだ後、ひょんなことから自分も父親にしっかり
愛されていたということを思い出し、父親を赦し受け入れる話がありますが、
これも、
父親はものすごくドラマティックな人生でやむに止まれず自分を捨てたのではなく、ありがちな
どーしようもないことで自分と母親を捨てています。
実際のところ、そんなもんでしょう。そうそうドラマティックな展開なんてなくて、「日常」の
なかで泣いたり笑ったり、やるせなくなったりしながらそのなかで、赦せなかったりどうしても
消化できないことが澱のように溜まって行くものだと思うのです。
その「澱」が、人との出会いやそれこそ「何かの弾み」で「氷解」していくような、
「人生もそう捨てたもんでもないよ」みたいな、そんなメッセージ集のように思います。
ただ、個人的にはセレンディピティネタがちょっと勿体なかったような気がして。
是非もう一声。
「フィルム」 小山 薫堂 ★★★
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