本はごはん。
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なかなか興味深い本でした。
三島が自衛隊への体験入隊を繰り返した際に、彼に接した自衛官達を
取材し、彼らの目に映った三島由紀夫を追っています。
そこには、ノーベル文学賞候補の、ちょっと狂気の混じったような
派手できらきらした世界の三島ではなく、
繊細で無邪気で、そして愚直なまでに真面目に努力する三島由紀夫、
いや、平岡公威の姿があります。
自衛隊への体験入隊は、三島に、自衛隊に対する更なる期待と同時に、
絶望をも感じさせたのかもしれません。
しかし三島が感じた期待は自衛官個人個人に担われている精神である一方、当時の自衛隊が
既に備えていた自衛隊幹部の「役人体質」であるとするならば、三島の「悠久の大儀」は
はじめから勝ち目がなかったのではないか。
それでも立ち上がらないわけにはいかなかったのだろうし、もう止まれなかったのだろう
けれど。
「「兵士」になれなかった三島由紀夫」 杉山 隆男 ★★★★
三島が自衛隊への体験入隊を繰り返した際に、彼に接した自衛官達を
取材し、彼らの目に映った三島由紀夫を追っています。
そこには、ノーベル文学賞候補の、ちょっと狂気の混じったような
派手できらきらした世界の三島ではなく、
繊細で無邪気で、そして愚直なまでに真面目に努力する三島由紀夫、
いや、平岡公威の姿があります。
自衛隊への体験入隊は、三島に、自衛隊に対する更なる期待と同時に、
絶望をも感じさせたのかもしれません。
しかし三島が感じた期待は自衛官個人個人に担われている精神である一方、当時の自衛隊が
既に備えていた自衛隊幹部の「役人体質」であるとするならば、三島の「悠久の大儀」は
はじめから勝ち目がなかったのではないか。
それでも立ち上がらないわけにはいかなかったのだろうし、もう止まれなかったのだろう
けれど。
「「兵士」になれなかった三島由紀夫」 杉山 隆男 ★★★★
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