本はごはん。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
引き続き「スカイ・クロラ」シリーズです。
相変わらず草薙水素ちゃん、飛び回って墜としまくってそして順調に
世間一般が言うところの「出世」をしていきます。
「出世」にはもれなく社会的な束縛とか組織のしがらみとかがついて
くるもので、永遠の子供であるキルドレ水素が、大人の世界に片足を
突っ込むことになります。「今まで通り空を飛び」たいがために。
『でも、煙みたいに自由になれれば良いな、と僕は思った。それには、
つまり、煙みたいに消えなくてはならないだろう。いつまでも、
自由なまま、この世に留まることはできない。
消えていくその最後に、ものは自由になる。』
つまり「完全な自由」なんてものはこの世にはなくて、だから「制限されたなかではある
けれども天空での自由」である空中戦を彼女は選択したわけだけれど、結局は「大人の事情」
つまりは社会にじわじわと巻き取られていく。
この巻のメインは草薙とティーチャーとの市街空中戦ですが、これは「大人になれない
キルドレ」と「大人になりたくなかった元子ども」の戦いでもあります。
草薙にとってはそれが自分の「最高の死の舞台」であったにもかかわらず、結局は最低の
茶番劇であり、つまりは完璧に「社会の演出」に取り込まれていたワケですが、この最高の
死に場、死に時を逃した彼女は、また自由と死に場所を求めて空へ、
「天国に墜ちて」いくのでしょう。
「ダウン・ツ・ヘヴン」 森 博嗣 ★★★★
相変わらず草薙水素ちゃん、飛び回って墜としまくってそして順調に
世間一般が言うところの「出世」をしていきます。
「出世」にはもれなく社会的な束縛とか組織のしがらみとかがついて
くるもので、永遠の子供であるキルドレ水素が、大人の世界に片足を
突っ込むことになります。「今まで通り空を飛び」たいがために。
『でも、煙みたいに自由になれれば良いな、と僕は思った。それには、
つまり、煙みたいに消えなくてはならないだろう。いつまでも、
自由なまま、この世に留まることはできない。
消えていくその最後に、ものは自由になる。』
つまり「完全な自由」なんてものはこの世にはなくて、だから「制限されたなかではある
けれども天空での自由」である空中戦を彼女は選択したわけだけれど、結局は「大人の事情」
つまりは社会にじわじわと巻き取られていく。
この巻のメインは草薙とティーチャーとの市街空中戦ですが、これは「大人になれない
キルドレ」と「大人になりたくなかった元子ども」の戦いでもあります。
草薙にとってはそれが自分の「最高の死の舞台」であったにもかかわらず、結局は最低の
茶番劇であり、つまりは完璧に「社会の演出」に取り込まれていたワケですが、この最高の
死に場、死に時を逃した彼女は、また自由と死に場所を求めて空へ、
「天国に墜ちて」いくのでしょう。
「ダウン・ツ・ヘヴン」 森 博嗣 ★★★★
PR
この記事にコメントする
category.
new !
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(07/23)
(04/25)
(04/22)
(04/21)
(04/20)
(04/19)
(04/18)
(04/15)
(03/03)
(03/01)
(02/28)
(02/24)
search.
archive.