本はごはん。
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最近の作品ばかりでもなく、所謂「名作」ばかりでもなく、
アンソロジーとしてとてもバランスがとれているように思います。
小川洋子(既読)はヨーロッパで珍道中の末愛すべき大勘違いを放ち、
開高健は、よくぞまあここまで書けるものだと感心するほど、ワインの
味について 1ページ以上にわたって語り続けそしてワインから当然の
ように過去の女性を想起し、
澁澤龍彦は日本の風潮に正しく檄を飛ばしながらヒロポンを打ちまくり
(そして彼が嘆く「日本の風潮」は現在も正しくかつ強力に引き継がれて
しまっている)、
小学生の頃に読みあさった江戸川乱歩は「そうそうそう! この雰囲気!
これよこれ!」と読書の原風景を思い出させてくれました。
更に言うと、芥川龍之介の「魔術」、安部昭の「天使が見たもの」、向田邦子の「ダウト」など、
どれも特に奇をてらったはなしではなくむしろ良くある話であるのに、なんとも完成度の高い
作品になっていて、さすがとしか言いようがない。
とくに「天使が見たもの」は、雑然とした世の中にひっそりと息づく静かな哀しみと美しさが
独特の読後感を残す良作であると思います。
「右か、左か ―心に残る物語 日本文学秀作選」 沢木 耕太郎 ★★★★
アンソロジーとしてとてもバランスがとれているように思います。
小川洋子(既読)はヨーロッパで珍道中の末愛すべき大勘違いを放ち、
開高健は、よくぞまあここまで書けるものだと感心するほど、ワインの
味について 1ページ以上にわたって語り続けそしてワインから当然の
ように過去の女性を想起し、
澁澤龍彦は日本の風潮に正しく檄を飛ばしながらヒロポンを打ちまくり
(そして彼が嘆く「日本の風潮」は現在も正しくかつ強力に引き継がれて
しまっている)、
小学生の頃に読みあさった江戸川乱歩は「そうそうそう! この雰囲気!
これよこれ!」と読書の原風景を思い出させてくれました。
更に言うと、芥川龍之介の「魔術」、安部昭の「天使が見たもの」、向田邦子の「ダウト」など、
どれも特に奇をてらったはなしではなくむしろ良くある話であるのに、なんとも完成度の高い
作品になっていて、さすがとしか言いようがない。
とくに「天使が見たもの」は、雑然とした世の中にひっそりと息づく静かな哀しみと美しさが
独特の読後感を残す良作であると思います。
「右か、左か ―心に残る物語 日本文学秀作選」 沢木 耕太郎 ★★★★
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