本はごはん。
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すごい作家が出てきた。
読後、複雑なんて言葉では表しきれないようなさまざまな感情の坩堝に
放り込まれます。なんとも整理がつかない。
主人公の女性ははっきり言えば「嫌な女」で、結婚はしていないものの
相手の男性に経済的に頼り切って生きていながら、相手にひどい言葉
を浴びせ続け、どうやらそうすることによってなんとか精神的なバランスを
保っているらしい。
その男性に同情はするものの、描写されるその男性には生理的嫌悪感を
ぬぐいきれず、またどんな仕打ちを受けようと甘やかし続けるその態度に
更なる嫌悪感が増幅されていきます。
そんな、解説で言うところの「愛せない男と共感できない女」、そういう(必ずしも読みやす
くはない)設定でありながら、しっかり読ませる筆力。
醜悪な部分ですらも乾いた目線で淡々とリアルに綴られていく世界の果ては、優しさという
ものはこんなにも哀しいものなのか、と。
もしかしたら哀しみを伴わない優しさは、本当の優しさではないのかもしれない。
「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田 まほかる ★★★★★
読後、複雑なんて言葉では表しきれないようなさまざまな感情の坩堝に
放り込まれます。なんとも整理がつかない。
主人公の女性ははっきり言えば「嫌な女」で、結婚はしていないものの
相手の男性に経済的に頼り切って生きていながら、相手にひどい言葉
を浴びせ続け、どうやらそうすることによってなんとか精神的なバランスを
保っているらしい。
その男性に同情はするものの、描写されるその男性には生理的嫌悪感を
ぬぐいきれず、またどんな仕打ちを受けようと甘やかし続けるその態度に
更なる嫌悪感が増幅されていきます。
そんな、解説で言うところの「愛せない男と共感できない女」、そういう(必ずしも読みやす
くはない)設定でありながら、しっかり読ませる筆力。
醜悪な部分ですらも乾いた目線で淡々とリアルに綴られていく世界の果ては、優しさという
ものはこんなにも哀しいものなのか、と。
もしかしたら哀しみを伴わない優しさは、本当の優しさではないのかもしれない。
「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田 まほかる ★★★★★
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