本はごはん。
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40歳を少し過ぎたばかりの妻が突然くも膜下出血で倒れ、亡くなるまでの
10日間の、夫による記録。
著者は紛争地帯を中心に取材を重ねているジャーナリストで、他人の死を
取材している以上、身内の死から目を背けることはできない、という信念
から妻の死と真正面から対峙しています。
それは、他人の死と向き合うことよりもとても難しいことなのではないかと
思います。その最たるものはまだ幼い(11歳?)の娘に対しても
母親の絶望的な状況について正直に話していることからも見て取れます。
娘に、奇跡を信じ願わせるという方法もあったかもしれません。
自分の希望も込めて「お母さんはきっと良くなる」と言いたくもなった
でしょう。
でも著者はあえてその道を避け、妻の容態を正直に告げています。恐らく、著者の選択は
娘にとって、そのときはとても辛いものであっただろうと思いますが、後々、誤魔化さずに
きちんと母との最後の時間を過ごせるように真実を話してくれた父親に感謝するのではないかな。
著者が今までに訪れた紛争地域の様子が各章に挟まれています。紛争地で目にしたさまざまな、
そして多くの「死」と、今、著者が直面している現実。死とは、生とは何だろうと考えさせ
られます。
圧倒的な、抗いようのない哀しみに押しつぶされそうになりながら
先々の金銭的不安など、著者の正直な心情も吐露されています。
この本を著すこと自体が少しでも著者の慰めになっていればいいと、心からそう思います。
「妻と最期の十日間」 桃井 和馬★★★★★
10日間の、夫による記録。
著者は紛争地帯を中心に取材を重ねているジャーナリストで、他人の死を
取材している以上、身内の死から目を背けることはできない、という信念
から妻の死と真正面から対峙しています。
それは、他人の死と向き合うことよりもとても難しいことなのではないかと
思います。その最たるものはまだ幼い(11歳?)の娘に対しても
母親の絶望的な状況について正直に話していることからも見て取れます。
娘に、奇跡を信じ願わせるという方法もあったかもしれません。
自分の希望も込めて「お母さんはきっと良くなる」と言いたくもなった
でしょう。
でも著者はあえてその道を避け、妻の容態を正直に告げています。恐らく、著者の選択は
娘にとって、そのときはとても辛いものであっただろうと思いますが、後々、誤魔化さずに
きちんと母との最後の時間を過ごせるように真実を話してくれた父親に感謝するのではないかな。
著者が今までに訪れた紛争地域の様子が各章に挟まれています。紛争地で目にしたさまざまな、
そして多くの「死」と、今、著者が直面している現実。死とは、生とは何だろうと考えさせ
られます。
圧倒的な、抗いようのない哀しみに押しつぶされそうになりながら
先々の金銭的不安など、著者の正直な心情も吐露されています。
この本を著すこと自体が少しでも著者の慰めになっていればいいと、心からそう思います。
「妻と最期の十日間」 桃井 和馬★★★★★
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