bookshelf 『越境者 松田優作』 松田 美智子 忍者ブログ
本はごはん。
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306451.jpg<br />  彼の生き方や人生そのものがもうドラマのようでありますが。
 俳優「松田優作」。

 初めは、元奥様が著者であるため確かに素の松田優作が描かれているの
 かもしれないけど、文章のプロではない人が描いたのだとするとちょっと…と
 躊躇しましたが、それは全く杞憂でした。ノンフィクション・ライターとして
 自立されているとは知りませんでした。

 松田優作が帰化申請のときに書いた「(帰化の)動機書」の文章が、
 胸を突きます。
 彼にここまで書かせた当時の社会背景と、それによって彼が受けたであろう
 心の傷に、ほんとうに胸が詰まります。

 役者として譲れない信念と、それと裏腹のような人間としての弱さ。
 走り抜けるように生き急いでしまった彼と、いつしか彼のペースについてこれなくなってしまった
 廻りの人たちとのあいだに出来てしまった溝に、人一倍寂しがり屋の彼が何とも思わなかったことは
 ないと思うのですが、でも彼は自分の走るペースを落とすことは出来なかったのでしょう。

 それにしても。桃井かおりはやっぱりイイオンナですね。


 「越境者 松田優作」 松田 美智子 ★★★
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