本はごはん。
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三島晩年の担当編集者であった著者による三島本。
三島についてはいろんな人が書いていますが、
「ひとりの死者も出さなかった安田講堂攻防戦(警察、学生共にひとりの
死者も出なかった)の学生達への、あてつけに、ひとりの学生を道連れ
にするアイディアを思いついた」
という記述に、唖然としてしまいました。
もし「あてつけ」が必要だったとしても、 世界的にも著名な三島が、
切腹というショッキングな方法で自決することで充分でしょう。
なにも学生を道連れにする必要などない。
つまり「学生を道連れにすること」で「あてつけ」ようとしたという
論法はまったく的外れにしか思えないし、何より故人に対して
失礼極まりないのではないか。
結局、週刊誌三流ライターの下衆の勘ぐりなのではないか、そう思われても仕方ないのでは
ないかと。
この記述が早い段階で出てくるため、事実関係以外の著者の推論部分はかなり疑問を持って
読むようになってしまいました。
まあ、職業柄、ほんの一部を見てさも全てを知っているかのように書かなきゃならないんで
しょうが、この著者もそれなりに三島に近いところにいたのでしょうけれど、三島のことは
何にも判ってなかったんだなぁ、というのが正直な感想です。
一方で、週刊誌ライターであるためか、当時の世相やそのなかにある三島由紀夫「像」と
いうものを、たとえば「今で言えば木村拓哉並の人気」など、判りやすく紹介していると思います。
またユングやプラトンが三島に与えた影響を一生懸命探っていますが、このあたりは難しいなぁ。
ユングやプラトンが三島の頭の中でどのように形造られたのか、例え三島が生きていてもそれを
知ることはできないのではないかと。
句読点がかなり違和感があります。
「平凡パンチの三島由紀夫」 椎根 和 ★★★
三島についてはいろんな人が書いていますが、
「ひとりの死者も出さなかった安田講堂攻防戦(警察、学生共にひとりの
死者も出なかった)の学生達への、あてつけに、ひとりの学生を道連れ
にするアイディアを思いついた」
という記述に、唖然としてしまいました。
もし「あてつけ」が必要だったとしても、 世界的にも著名な三島が、
切腹というショッキングな方法で自決することで充分でしょう。
なにも学生を道連れにする必要などない。
つまり「学生を道連れにすること」で「あてつけ」ようとしたという
論法はまったく的外れにしか思えないし、何より故人に対して
失礼極まりないのではないか。
結局、週刊誌三流ライターの下衆の勘ぐりなのではないか、そう思われても仕方ないのでは
ないかと。
この記述が早い段階で出てくるため、事実関係以外の著者の推論部分はかなり疑問を持って
読むようになってしまいました。
まあ、職業柄、ほんの一部を見てさも全てを知っているかのように書かなきゃならないんで
しょうが、この著者もそれなりに三島に近いところにいたのでしょうけれど、三島のことは
何にも判ってなかったんだなぁ、というのが正直な感想です。
一方で、週刊誌ライターであるためか、当時の世相やそのなかにある三島由紀夫「像」と
いうものを、たとえば「今で言えば木村拓哉並の人気」など、判りやすく紹介していると思います。
またユングやプラトンが三島に与えた影響を一生懸命探っていますが、このあたりは難しいなぁ。
ユングやプラトンが三島の頭の中でどのように形造られたのか、例え三島が生きていてもそれを
知ることはできないのではないかと。
句読点がかなり違和感があります。
「平凡パンチの三島由紀夫」 椎根 和 ★★★
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