本はごはん。
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うーん。
サラ金に借金のある学生が、「一緒に都内を散歩してくれたら100万円」
くれると誘われて、霞ヶ関を目指して歩きます。その道中いろいろ
あるのですが。そもそも彼が借金をしなければならなかった原因とか。
風景描写なんかはとても丁寧で、その風景を通しての心理描写も悪くないし、
巣鴨の(ビル持ち)バーのママとのやり取りは、ラストまで読むと
「なるほど」とおもうような丁寧な伏線が張られていたりする一方、
ちょっと粗いなぁと思う部分もあり。
なんというか。
主人公の若者は、それまで「渇いた世界」というか「色のない世界」を
生きてきて、ラストではじめて自分の足で歩き始めた、つまりは自立の
ストーリィだと思うのですが、
ちょっとエピソード盛り込み過ぎなのかなぁ。薄い膜に閉じこもるのではなく、他者との
関わりの中で感情を揺さぶられたり揺さぶったりしながら果たしていく本当の意味での自立
みたいなものを描きたかったのかなぁとも思うのですが。
こう、著者が抱える「充足感の圧倒的な欠落」みたいなものはあちこちに顔を出しているん
ですが、全体として、小説としてはちょっと弱いかなぁ。なんか勿体ないなぁ。
「転々」 藤田 宜永 ★★★
サラ金に借金のある学生が、「一緒に都内を散歩してくれたら100万円」
くれると誘われて、霞ヶ関を目指して歩きます。その道中いろいろ
あるのですが。そもそも彼が借金をしなければならなかった原因とか。
風景描写なんかはとても丁寧で、その風景を通しての心理描写も悪くないし、
巣鴨の(ビル持ち)バーのママとのやり取りは、ラストまで読むと
「なるほど」とおもうような丁寧な伏線が張られていたりする一方、
ちょっと粗いなぁと思う部分もあり。
なんというか。
主人公の若者は、それまで「渇いた世界」というか「色のない世界」を
生きてきて、ラストではじめて自分の足で歩き始めた、つまりは自立の
ストーリィだと思うのですが、
ちょっとエピソード盛り込み過ぎなのかなぁ。薄い膜に閉じこもるのではなく、他者との
関わりの中で感情を揺さぶられたり揺さぶったりしながら果たしていく本当の意味での自立
みたいなものを描きたかったのかなぁとも思うのですが。
こう、著者が抱える「充足感の圧倒的な欠落」みたいなものはあちこちに顔を出しているん
ですが、全体として、小説としてはちょっと弱いかなぁ。なんか勿体ないなぁ。
「転々」 藤田 宜永 ★★★
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