本はごはん。
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タイトルそのままの内容です。
製縫工場を経営していたものの経営に行き詰まり、金策に四苦八苦している
ところに妻が癌に冒されてしまいます。
入院を拒む妻を連れて、ふたりの、車での放蕩生活がはじまります。
それは何かから、
借金とか、
途中で放り出してしまった自己破産の手続きであるとか、
妻の病気そのものとか、
再発への怯えとか
そう言ったものからの逃避であるようにも見えますが、
一方でそうしたものから逃避することによって、はじめて妻ときちんと向き合え
たのかもしれません。
一般論的には、ちゃんと自己破産して妻を病院にいれるべきだったのかもしれません。
工場が上手くいかなくなった時も逃げてばかりいないで、つまらないプライドなんて
かなぐり捨てて再起を図ればよかったのにとも思います。
第三者がそう思うのは簡単ですがしかし、このように妻と最期の時まで過ごすことの方が、
実は難しいことなんじゃないか、とも思うのです。
こんな時代じゃなければ、あと10~20年前であれば、そんなに大儲けはしなくても
安泰に人生を終われたのかもしれません。
映画化されるようで本の帯に
「この生き方が間違っていたとは言えないし、正しいとも言えない」
という主演の三浦友和氏のコメントが載っていますが、まさしくその通りだと思います。
著者は文筆家ではないのに、現在と過去を織り上げるように紡がれた展開が
とても美しい作品です。
「死にゆく妻との旅路」 清水 久典 ★★★★
製縫工場を経営していたものの経営に行き詰まり、金策に四苦八苦している
ところに妻が癌に冒されてしまいます。
入院を拒む妻を連れて、ふたりの、車での放蕩生活がはじまります。
それは何かから、
借金とか、
途中で放り出してしまった自己破産の手続きであるとか、
妻の病気そのものとか、
再発への怯えとか
そう言ったものからの逃避であるようにも見えますが、
一方でそうしたものから逃避することによって、はじめて妻ときちんと向き合え
たのかもしれません。
一般論的には、ちゃんと自己破産して妻を病院にいれるべきだったのかもしれません。
工場が上手くいかなくなった時も逃げてばかりいないで、つまらないプライドなんて
かなぐり捨てて再起を図ればよかったのにとも思います。
第三者がそう思うのは簡単ですがしかし、このように妻と最期の時まで過ごすことの方が、
実は難しいことなんじゃないか、とも思うのです。
こんな時代じゃなければ、あと10~20年前であれば、そんなに大儲けはしなくても
安泰に人生を終われたのかもしれません。
映画化されるようで本の帯に
「この生き方が間違っていたとは言えないし、正しいとも言えない」
という主演の三浦友和氏のコメントが載っていますが、まさしくその通りだと思います。
著者は文筆家ではないのに、現在と過去を織り上げるように紡がれた展開が
とても美しい作品です。
「死にゆく妻との旅路」 清水 久典 ★★★★
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