本はごはん。
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高校生である主人公の友人が、主人公の名前を彫り込んだプレートを残して
死にます。主人公は以前その友人から貰ったもらったものの未開封だった
手紙を思いだし、そこから事件が展開していきます。
基本的に森作品は好きなのです。大好きなのです。しかしこの作品は…。
やっぱり「ミステリそのもの」を楽しむ作品なのだろうか。確かに展開とか
構成はすごいなぁと思うんですが。
何というか著者独自の視点というか、視座というか、そういう面でちょっと
物足りないと思うのは贅沢なんでしょうか。
ミステリじゃなくて、大人と子供の狭間で揺れ動く中高校生男子を著者が
描いたら、良い意味で「青春の門」なんかとは真逆の青春小説が読めるん
じゃないかと期待してしまうんですが。
「もえない Incombustibles」 森 博嗣 ★★★
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