本はごはん。
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正直なところ、第1章を読み始めて「これはもしや失敗したかも」と
おもいました。
ポップと言えばポップなんだけど、これはただ単に「軽い」だけでは?
と思ったんですがさにあらず。
なかなか面白かったです。
ある日父親が失踪してしまい、残された末っ子14歳男子、17歳長女、
27歳長男、42歳母親、73歳舅(小ぼけ)それぞれの心の内が、連作で
展開されていきます。
読み進めるうちに様々なヒミツが明らかになっていきますが、こういう
テーマを軽やかにしかし「きちんと」描けるということが本当の意味での
「ポップ」なんだと思います。
この国が背負ってきた歴史と必死で立て直してきた人たちの想い、実際のところ現実は
その想いとはぜんぜん別物になってしまったところもありますが、しかし
そういう歴史や様々な想いのうえに「今」があるのであって、そして「家族」というものは
大なり小なりこんなもんで、そして「家族」というものは与えられるモノではなくて
そこに参加した人たちで「創り上げていくモノ」であるということですね。
「血」を否定するわけではありませんが、「血」だけではないというか。
さまざまな想いを呑み込んで、いろいろなことに折り合いを付けて大人になっていく過程というか。
しかしこの73歳のじいさん、ボケてきていますが大した人物だし良い味出してます。
「厭世フレーバー」 三羽 省吾 ★★★★
おもいました。
ポップと言えばポップなんだけど、これはただ単に「軽い」だけでは?
と思ったんですがさにあらず。
なかなか面白かったです。
ある日父親が失踪してしまい、残された末っ子14歳男子、17歳長女、
27歳長男、42歳母親、73歳舅(小ぼけ)それぞれの心の内が、連作で
展開されていきます。
読み進めるうちに様々なヒミツが明らかになっていきますが、こういう
テーマを軽やかにしかし「きちんと」描けるということが本当の意味での
「ポップ」なんだと思います。
この国が背負ってきた歴史と必死で立て直してきた人たちの想い、実際のところ現実は
その想いとはぜんぜん別物になってしまったところもありますが、しかし
そういう歴史や様々な想いのうえに「今」があるのであって、そして「家族」というものは
大なり小なりこんなもんで、そして「家族」というものは与えられるモノではなくて
そこに参加した人たちで「創り上げていくモノ」であるということですね。
「血」を否定するわけではありませんが、「血」だけではないというか。
さまざまな想いを呑み込んで、いろいろなことに折り合いを付けて大人になっていく過程というか。
しかしこの73歳のじいさん、ボケてきていますが大した人物だし良い味出してます。
「厭世フレーバー」 三羽 省吾 ★★★★
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