本はごはん。
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引き続き下巻です。
この時代の通訳外交官は、拳銃をもって戦場を走り回るんですね。
すごいなぁ。
食事に招かれたときの当時のお作法(床の間の前の上座を勧められても
3回は断る)とか、すごく丁寧に紹介されています。
とくにびっくりしたのは「切腹」のお作法。
切腹するときに諸肌を脱いで(片肌脱ぐのが遠山の金さんですね)、
垂れ下がった袖を正座した脚の下にたくし込むのだそうですが、
これは切腹したときに「ぱたん」と後ろに倒れてしまうのを防ぐためだ
そうですよ。まあ日本人の考えそうなことと言うか、拘りそうなことですね。
背後にイギリスとフランスの日本外交政策に於ける勢力争いがかいま見える中、日本は
明治維新に突っ込んでいきます。勝海舟や西郷隆盛、岩倉具視や大久保利通など、そうそう
たるメンバーとの会談の様子などが、リアルに表現されています。
また、明治維新後の組閣についても相談され「高貴な家柄の"人形”によって占められている
官僚があまりにもおおく、実際の仕事は下僚がやるのだ」と率直に書かれているのですが、
これは現代をも象徴しているようにも思えます。
「アーネスト・サトウ」という名前を見て、「日本に長くいて日本が好きになっちゃって
日本の娘さんのところに婿養子にでも行ったのかしら」と思いましたが、本名というか
もともとそういう名前なのだそうです。めずらしいですね。
それから、著者は「野口」という名の会津藩出身者を従者として使っていましたが、この
「野口」さん、たとえば、
『翌朝、出航時間になっても“案の定”野口は現れず遅刻したので、野口を待たずに船は
出航した。』
とか、いたるところで良い味を出しているのですが(ちなみに上記に引用した部分のところは、
野口さんは小船で追っかけて追いついたようですよ)、著者が6年の日本滞在を終えて
イギリスに帰国する際、彼を同道させています。
野口さんは、そのあとどんな人生を歩んだのでしょうね。
「一外交官の見た明治維新〈下〉」 アーネスト サトウ ★★★★
この時代の通訳外交官は、拳銃をもって戦場を走り回るんですね。
すごいなぁ。
食事に招かれたときの当時のお作法(床の間の前の上座を勧められても
3回は断る)とか、すごく丁寧に紹介されています。
とくにびっくりしたのは「切腹」のお作法。
切腹するときに諸肌を脱いで(片肌脱ぐのが遠山の金さんですね)、
垂れ下がった袖を正座した脚の下にたくし込むのだそうですが、
これは切腹したときに「ぱたん」と後ろに倒れてしまうのを防ぐためだ
そうですよ。まあ日本人の考えそうなことと言うか、拘りそうなことですね。
背後にイギリスとフランスの日本外交政策に於ける勢力争いがかいま見える中、日本は
明治維新に突っ込んでいきます。勝海舟や西郷隆盛、岩倉具視や大久保利通など、そうそう
たるメンバーとの会談の様子などが、リアルに表現されています。
また、明治維新後の組閣についても相談され「高貴な家柄の"人形”によって占められている
官僚があまりにもおおく、実際の仕事は下僚がやるのだ」と率直に書かれているのですが、
これは現代をも象徴しているようにも思えます。
「アーネスト・サトウ」という名前を見て、「日本に長くいて日本が好きになっちゃって
日本の娘さんのところに婿養子にでも行ったのかしら」と思いましたが、本名というか
もともとそういう名前なのだそうです。めずらしいですね。
それから、著者は「野口」という名の会津藩出身者を従者として使っていましたが、この
「野口」さん、たとえば、
『翌朝、出航時間になっても“案の定”野口は現れず遅刻したので、野口を待たずに船は
出航した。』
とか、いたるところで良い味を出しているのですが(ちなみに上記に引用した部分のところは、
野口さんは小船で追っかけて追いついたようですよ)、著者が6年の日本滞在を終えて
イギリスに帰国する際、彼を同道させています。
野口さんは、そのあとどんな人生を歩んだのでしょうね。
「一外交官の見た明治維新〈下〉」 アーネスト サトウ ★★★★
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