本はごはん。
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日本に駐在していたロシア人新聞記者による「日本人論」です。
もっとステレオタイプで的外れな日本人論かと思っていましたが、社会学者
ではなく、文化人類学者でもないにも関わらず著者の観察眼はとても鋭く、
かつ暖かい。
日本書紀の神話の説明から構造を解き明かそうとしていたり、とても勉強も
したように見受けます。
初出が1971年らしいので、現代の目から見ると変わってしまった部分も
ありますし、「ちょっとそれは考えすぎでは…」と思う部分も全くないわけ
ではありませんが、例えば、
【日本人の言動や意識など全ての根本には、日本人独特の「美意識」が横たわっている】(要約)
など、ううむ。と唸らせる指摘/分析も少なくありません。
また、日本について書かれた様々な「日本論」「日本人論」からの引用も豊富で、既に紹介され
ている日本(人)論+彼の目で見た、感じた日本(人)論と、厚みのある展開がなされています。
前述したとおり、表面的な生活スタイルや行動様式はこの40年弱のあいだでずいぶんと変わっ
てしまいましたが、彼が考察した日本人の「精神」(外国人からすると摩訶不思議としか言い
ようがないらしいですが)、それはあまり変わっていないのかもしれません。
彼も言うように、表面的なスタイルが変わっても、2000年かけて培ってきた「美意識」は
そう簡単には変わらないものなのでしょうし、「変わらずに変わっていく」というところが
日本人の最大の強みなのかもしれません。
「一枝の桜―日本人とはなにか」 フセワロード オフチンニコフ ★★★★
もっとステレオタイプで的外れな日本人論かと思っていましたが、社会学者
ではなく、文化人類学者でもないにも関わらず著者の観察眼はとても鋭く、
かつ暖かい。
日本書紀の神話の説明から構造を解き明かそうとしていたり、とても勉強も
したように見受けます。
初出が1971年らしいので、現代の目から見ると変わってしまった部分も
ありますし、「ちょっとそれは考えすぎでは…」と思う部分も全くないわけ
ではありませんが、例えば、
【日本人の言動や意識など全ての根本には、日本人独特の「美意識」が横たわっている】(要約)
など、ううむ。と唸らせる指摘/分析も少なくありません。
また、日本について書かれた様々な「日本論」「日本人論」からの引用も豊富で、既に紹介され
ている日本(人)論+彼の目で見た、感じた日本(人)論と、厚みのある展開がなされています。
前述したとおり、表面的な生活スタイルや行動様式はこの40年弱のあいだでずいぶんと変わっ
てしまいましたが、彼が考察した日本人の「精神」(外国人からすると摩訶不思議としか言い
ようがないらしいですが)、それはあまり変わっていないのかもしれません。
彼も言うように、表面的なスタイルが変わっても、2000年かけて培ってきた「美意識」は
そう簡単には変わらないものなのでしょうし、「変わらずに変わっていく」というところが
日本人の最大の強みなのかもしれません。
「一枝の桜―日本人とはなにか」 フセワロード オフチンニコフ ★★★★
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