本はごはん。
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(元?)外科医による医療エッセイです。
初出が20年近く前ですが、内容は古びてはいないように思います。
それはひとつは、医療に係わる普遍的なことが取り上げられている
と言うことと、
そしてもうひとつは、医療が仁術から算術へと変貌してしまった
保険診療の弊害が未だに解決できていないと言うことなのでしょう。
一方で、癌告知がタブー視されていることを著者は憂いていますが、
これは最近ではずいぶんと変化したことの一例でしょう。
エホバの証人の輸血問題も取り上げられています。これは難しい
問題ですね。教義とはいえ、今時どんな宗教だって教義をきちんと守ったら現実問題として
生活できないと思うんですが、しかしだからといって本人がそれで良いというのであれば
それは尊重されるべきなんでしょうし。
そして尊厳死の問題。著者の言う尊厳死の本質、
「スパゲッティ状態さえ回避できれば、それが尊厳死というわけではない。尊厳死とは
とどのつまり、どう生きたかに他ならない」(要約)
という当たり前の主張に、ちょっとハッとさせられました。
あと、単に読みやすいだけではなく、文章がしっかりしていて驚きました。
「両刃のメス ある外科医のカルテ」 大鐘 稔彦 ★★★
初出が20年近く前ですが、内容は古びてはいないように思います。
それはひとつは、医療に係わる普遍的なことが取り上げられている
と言うことと、
そしてもうひとつは、医療が仁術から算術へと変貌してしまった
保険診療の弊害が未だに解決できていないと言うことなのでしょう。
一方で、癌告知がタブー視されていることを著者は憂いていますが、
これは最近ではずいぶんと変化したことの一例でしょう。
エホバの証人の輸血問題も取り上げられています。これは難しい
問題ですね。教義とはいえ、今時どんな宗教だって教義をきちんと守ったら現実問題として
生活できないと思うんですが、しかしだからといって本人がそれで良いというのであれば
それは尊重されるべきなんでしょうし。
そして尊厳死の問題。著者の言う尊厳死の本質、
「スパゲッティ状態さえ回避できれば、それが尊厳死というわけではない。尊厳死とは
とどのつまり、どう生きたかに他ならない」(要約)
という当たり前の主張に、ちょっとハッとさせられました。
あと、単に読みやすいだけではなく、文章がしっかりしていて驚きました。
「両刃のメス ある外科医のカルテ」 大鐘 稔彦 ★★★
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