本はごはん。
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やっぱり読まず嫌いというのは良くないな。と思った。
著者は映画監督が本業なんですかね。映画の原作ということになるのかな。
映画を撮った後に著したようです。
緻密な心理描写に正直なところ驚きました。まったく性格の違う登場人物
たちを、キャラクターをたてるというよりも、内面からきちんと描き分けて
います。ここがかなり秀逸。
ただまあ作家が本業ではないせいか、というより映像の世界の人だから
だと思うのですが、日本語とか文章とか、言葉を積み上げて構成して
いくというより、場面や情景みたいなものを切り取って言葉に置き換えて
いるような印象です。
お互いを思いやったつもりが相手を傷つけていたり、近いようで遠い、かといって他人にも
なれない「家族」というやっかいな関係性を何組かの親子、兄弟関係、疑似家族関係を
通して描いていますが、
でも「家族だからいつかきっとわかり合える」と思うのか、それとも
「いや家族だからと言ってもどうしようもないだろう」と思うのか。
それはラストをどう判断するのか、つまり個々の読み手に委ねられているのでしょう。
「ゆれる」 西川 美和 ★★★★
著者は映画監督が本業なんですかね。映画の原作ということになるのかな。
映画を撮った後に著したようです。
緻密な心理描写に正直なところ驚きました。まったく性格の違う登場人物
たちを、キャラクターをたてるというよりも、内面からきちんと描き分けて
います。ここがかなり秀逸。
ただまあ作家が本業ではないせいか、というより映像の世界の人だから
だと思うのですが、日本語とか文章とか、言葉を積み上げて構成して
いくというより、場面や情景みたいなものを切り取って言葉に置き換えて
いるような印象です。
お互いを思いやったつもりが相手を傷つけていたり、近いようで遠い、かといって他人にも
なれない「家族」というやっかいな関係性を何組かの親子、兄弟関係、疑似家族関係を
通して描いていますが、
でも「家族だからいつかきっとわかり合える」と思うのか、それとも
「いや家族だからと言ってもどうしようもないだろう」と思うのか。
それはラストをどう判断するのか、つまり個々の読み手に委ねられているのでしょう。
「ゆれる」 西川 美和 ★★★★
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