bookshelf 『死化粧(エンゼルメイク) 最期の看取り』 小林 光恵 忍者ブログ
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70692601_20090129025957.jpg  全国の看護婦さんから寄せられた体験を元にしているようですが、
 どのエピソードも残された家族の視点から再構成されているようなので
 小説のカテゴリーに入れておきます
 (とても上手く構成されていると思います)。 

 エンゼルメイクとは、亡くなった人を送り出すときに施す(主に)顔、髪の
 ケアのことです。
 生前の顔貌に近づけて送りだすということと、残された親族も一緒に手伝う
 ことにより、その「死」を受け入れるためのひとつのステップにもなって
 いるようです。

 看護婦さんの体験談を元にしているためか、どのケースもとてもリアルに
 感じます。とくに、結婚半年で夫が交通事故で逝ってしまい、知らせを受け
 タクシーで病院に向かう途中、妻が何度も病院に確認の電話をかけてくる
 シーンなどは、思わず胸が詰まります。
 
 エンゼルメイクの大切さ、その行為によって残された家族たちが徐々に死を受け入れるさま
 などが良く描かれていると思いますが、何より強く感じたのは(当たり前のことですが)
 「死」というものの多様性です。

 似たようなケースはあるのかもしれません。が、同じ「死」というものはなく、人の数だけ
 死のパターンもあるということなんでしょう。

 できればあたしは、怖くなくて痛くないのがいいなぁ。


死化粧(エンゼルメイク) 最期の看取り」 小林 光恵 ★★★
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