本はごはん。
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現役(?)無期懲役囚により「死刑絶対肯定論」です。
BL級刑務所(凶悪犯かつ長期刑受刑者対象刑務所)にて服役中の著者が
描き出す「受刑者の姿」それは「反省しているのはせいぜい1〜2%」で
かつ「被害者のせいで自分はこんな目に遭っている」と考えている者が
大多数、と。
しかも「加害者の人権のインフレ」のため、受刑者は安穏と刑務所のなかで
笑って暮らしている、と。
ちょっとそれは本当なのかと思いたくもなるのだけれど、具体的記述が
多く、こちらから想像する壁の中と、実際の壁の中とには相当なギャップが
あるのだろうと認めざるを得ないのではないか。
私は少なくとも死刑廃止論者ではないが、熱心な死刑存続論者というわけでもなく、ただ、
「死刑」が存在することの意味、というものをきちんと考えずに世界的時流で廃止にして
しまうのはどうかと思う程度なのだけれど、
この著書には論理的に「死刑肯定」の理由を積み上げていて、死刑廃止論にいつも漂って
いる(と感じてしまう)「感情論」や「自己満足的発想」が一切排されており、
それなりに説得力がある。
また、「死刑の賛否単体」ではなくて、(すべての課題に対して解決案が提示されている
わけではないけれども)矯正教育のありかたや刑務所のシステムなど、包括的に考察され
ているところが評価できると思います。
結局のところ日本は、教化教育も刑罰も中途半端だってことですね。
でもまず変わらないんだろうなあ。裁判員制度だって、言い訳のためにやってるように
見えるのは、私だけでしょうか?
この著者と同じく当事者でありながら対照的な立場である元刑務官の著した「死刑と無期懲役」
とセットで読むと面白いかと思います。
「死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張」 美達 大和 ★★★★
BL級刑務所(凶悪犯かつ長期刑受刑者対象刑務所)にて服役中の著者が
描き出す「受刑者の姿」それは「反省しているのはせいぜい1〜2%」で
かつ「被害者のせいで自分はこんな目に遭っている」と考えている者が
大多数、と。
しかも「加害者の人権のインフレ」のため、受刑者は安穏と刑務所のなかで
笑って暮らしている、と。
ちょっとそれは本当なのかと思いたくもなるのだけれど、具体的記述が
多く、こちらから想像する壁の中と、実際の壁の中とには相当なギャップが
あるのだろうと認めざるを得ないのではないか。
私は少なくとも死刑廃止論者ではないが、熱心な死刑存続論者というわけでもなく、ただ、
「死刑」が存在することの意味、というものをきちんと考えずに世界的時流で廃止にして
しまうのはどうかと思う程度なのだけれど、
この著書には論理的に「死刑肯定」の理由を積み上げていて、死刑廃止論にいつも漂って
いる(と感じてしまう)「感情論」や「自己満足的発想」が一切排されており、
それなりに説得力がある。
また、「死刑の賛否単体」ではなくて、(すべての課題に対して解決案が提示されている
わけではないけれども)矯正教育のありかたや刑務所のシステムなど、包括的に考察され
ているところが評価できると思います。
結局のところ日本は、教化教育も刑罰も中途半端だってことですね。
でもまず変わらないんだろうなあ。裁判員制度だって、言い訳のためにやってるように
見えるのは、私だけでしょうか?
この著者と同じく当事者でありながら対照的な立場である元刑務官の著した「死刑と無期懲役」
とセットで読むと面白いかと思います。
「死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張」 美達 大和 ★★★★
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