本はごはん。
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1992年、市川で起きた家族4人殺害事件のノンフィクションです。
逮捕された当時19歳の男に、面会や手紙を通して迫っていきます。
反省の色は全くなく限りなく他罰的で、自己中心的な様子を見ていると
なんとも暗澹たる気持ちになってきます。
ただ、何度か出てくる「彼の計り知れない心の闇」という表現にはちょっと
疑問を感じたりします。4人も殺して反省するどころか平気でいられる
からには、ものすごい心の闇があるのだろうと思いたくなる心理は
判らないではないけれど、
心の闇なんて誰だって持ってるものであって、この加害者の場合は
心の闇ではなくて、なにか大切なものの「喪失」状態なのではないか。
なんでもかんでも「心の闇」で片付けてしまうならそもそも取材を重ねる
必要はないのではないか。
併せて、前半部分はともかく、真ん中あたりから著者が前面に出てくるわ、繰り返される
記述が多いわでちょっとどうなんでしょうか。
事件と加害者を追ったノンフィクション、というよりも、著者自身のノンフィクション
のように感じます。
そんなこんなを考えると、一体著者はどこまで加害者の心に迫ることができたのかしらと
思ってしまうのです。
「19歳 一家四人惨殺犯の告白」 永瀬 隼介 ★★★
逮捕された当時19歳の男に、面会や手紙を通して迫っていきます。
反省の色は全くなく限りなく他罰的で、自己中心的な様子を見ていると
なんとも暗澹たる気持ちになってきます。
ただ、何度か出てくる「彼の計り知れない心の闇」という表現にはちょっと
疑問を感じたりします。4人も殺して反省するどころか平気でいられる
からには、ものすごい心の闇があるのだろうと思いたくなる心理は
判らないではないけれど、
心の闇なんて誰だって持ってるものであって、この加害者の場合は
心の闇ではなくて、なにか大切なものの「喪失」状態なのではないか。
なんでもかんでも「心の闇」で片付けてしまうならそもそも取材を重ねる
必要はないのではないか。
併せて、前半部分はともかく、真ん中あたりから著者が前面に出てくるわ、繰り返される
記述が多いわでちょっとどうなんでしょうか。
事件と加害者を追ったノンフィクション、というよりも、著者自身のノンフィクション
のように感じます。
そんなこんなを考えると、一体著者はどこまで加害者の心に迫ることができたのかしらと
思ってしまうのです。
「19歳 一家四人惨殺犯の告白」 永瀬 隼介 ★★★
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