本はごはん。
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小学校6年生の男の子たちのひと夏の冒険(=船を造る)を描いています。
児童小説とか、子供が中心の小説は、基本的には私は敬遠傾向にあるのです。
いつだったかも書きましたが、(それは仕方のないことなのだとは思い
ますが)どうしても「大人の考える子供目線」の範疇を出ていないように
思うので。なので本書も実はあまり期待せずに手に取ったのでありますが。
結論から言えば、「大人の考える子供目線」を完全に脱しているとは思え
ません(いやそれはそもそも無理なことなのだとは思うのです)が、
子供の社会の中にも厳然として存在する格差、嫉妬心、見栄、虚栄心、
絶望、死、一見普通の家庭に見えても、どの家庭にもそれぞれの形で
存在する「歪み」、そしてそれからくる「心に巣くう闇」などなど、
通常「なかったこと」「見なかったこと」にしてしまわれがちなことを正面から捉えていて、
綺麗事にまとめなかったところが高く評価できると思います。
ラストもこれ以外あり得ず、
「いろいろあったけど冒険して帰ってきてたくましくなりましたちゃんちゃん」で終わらせ
なかったことにこの作品の意味があるのではないかと。。
なかなか良い作品でありました。
「ぼくらは海へ」 那須 正幹 ★★★★
児童小説とか、子供が中心の小説は、基本的には私は敬遠傾向にあるのです。
いつだったかも書きましたが、(それは仕方のないことなのだとは思い
ますが)どうしても「大人の考える子供目線」の範疇を出ていないように
思うので。なので本書も実はあまり期待せずに手に取ったのでありますが。
結論から言えば、「大人の考える子供目線」を完全に脱しているとは思え
ません(いやそれはそもそも無理なことなのだとは思うのです)が、
子供の社会の中にも厳然として存在する格差、嫉妬心、見栄、虚栄心、
絶望、死、一見普通の家庭に見えても、どの家庭にもそれぞれの形で
存在する「歪み」、そしてそれからくる「心に巣くう闇」などなど、
通常「なかったこと」「見なかったこと」にしてしまわれがちなことを正面から捉えていて、
綺麗事にまとめなかったところが高く評価できると思います。
ラストもこれ以外あり得ず、
「いろいろあったけど冒険して帰ってきてたくましくなりましたちゃんちゃん」で終わらせ
なかったことにこの作品の意味があるのではないかと。。
なかなか良い作品でありました。
「ぼくらは海へ」 那須 正幹 ★★★★
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