bookshelf 『日暮れてこそ』 江上剛 忍者ブログ
本はごはん。
[437]  [436]  [435]  [434]  [433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428]  [427
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

33474797.jpg  すいませんすいませんすいません。
 初めに謝っときますほんとーにすいません。いろんな意味ですいません。

 この著者、「おとーさんたちに経済小説を書いているひと」という印象しか
 なく、いままで読んだことなかったんですがたまにはと思って手に取って
 みたのです。

 銀行に辞表をたたきつけて経済評論的活動をしてきた主人公の元に、ある日
 知らない女性からメールが舞い込み…と、ストーリィは始まるのですが。

 前半をしばらく読んだ段階での感想は、
 「これはお父さんたち向けのハーレクインロマンスか!?」。

 おとーさんたちにとってのファンタジーって、こんな感じなんですかね?
 自分と同年代の、しかしまだまだ美しい人妻と、そして若さ溢れかなり美しい娘。
 母娘ですよ母娘! しかも母娘一緒に、つまり3P!

 そして「今日は佐和子(=母親の方)を抱いてやりたい」って何ですかねこの傲慢さ。あちこち
 尊大さが目立つんですが、50代くらいの男性の心の中ってこんな感じなんでしょうか。
 ちょっと幻滅。

 自分を慕ってくれていると信じていた過去の部下たちからの自分への評価が著しく低いということを
 知って落ち込む場面がありますが、これは結構ありがちです。特に、「自分は指導上手、教育熱心
 である」と自認しているひとほど、周りの評価は冷ややかだったりします。

 お父さんたちへのサービスなのかもしれませんが、濡れ場をこんな即物的な感じじゃなくて
 もうちょっと文学的に表現してくれたらもっと違った印象になったかもしれません。

 併せて、「息子との和解」があまりにもご都合主義過ぎるんじゃないかなぁ。
 
 恐らく私は著しく想定読者を外れているためにこんな感想になってしまったのだと思います。
 ほんとすいません。


日暮れてこそ 」 江上 剛 ★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog