本はごはん。
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「バチスタシリーズ」は桜宮が舞台でしたが、今回の舞台は東京。しかし
この著者のことですから、どっかで繋がるのでしょう。この話もまだ種明かし
されてないネタもあるし、続いてってどっかで桜宮とも繋がるのかな。
人間界に於ける「託卵」というすごいテーマです。
人工授精や代理母はもちろん、生命倫理から「家族」の定義まで、なかなか
答えの出ない問題を真正面から取り上げています。
辛辣な厚生労働省批判は相変わらずです。毎度のことながらここまで酷いの
かと思う。
この著者の作品らしく全体的によくまとまっていてぐいぐい読ませるんですが、
今回の主人公である女性産婦人科医師にはちょっと感情移入がしにくい。
彼女の行為は、現状、そう簡単に正否を下しにくいものであるけれども、そもそも彼女が
その行為に至った動機が、行為が行為だけに相当なる動機が必要だと思うのだけれど、
なんというか。彼女の愛が感じられないんだよなぁ。夫にも、関係のある同僚医師にも、そして
自ら生み出した自分の子供に対してすら、愛が感じにくい。
では社会正義の実現のための行動か、となると、それもちょっとなぁ、と。
社会正義のためということが出発点だったとしても、勝手に他人を巻き込んだ時点で、もうその
大義名分は成立しないんじゃなかろうか。社会正義を正すために、身近な社会正義を
冒しちゃってるというか。
このあたりって、続編とか読めば解消されるのかしら?
と、まあ多少の違和感はありつつも「五体満足に生まれ落ちることの奇跡」というものを
考えさせてくれる良い本であるとおもいます。
「ジーン・ワルツ」 海堂 尊 ★★★
この著者のことですから、どっかで繋がるのでしょう。この話もまだ種明かし
されてないネタもあるし、続いてってどっかで桜宮とも繋がるのかな。
人間界に於ける「託卵」というすごいテーマです。
人工授精や代理母はもちろん、生命倫理から「家族」の定義まで、なかなか
答えの出ない問題を真正面から取り上げています。
辛辣な厚生労働省批判は相変わらずです。毎度のことながらここまで酷いの
かと思う。
この著者の作品らしく全体的によくまとまっていてぐいぐい読ませるんですが、
今回の主人公である女性産婦人科医師にはちょっと感情移入がしにくい。
彼女の行為は、現状、そう簡単に正否を下しにくいものであるけれども、そもそも彼女が
その行為に至った動機が、行為が行為だけに相当なる動機が必要だと思うのだけれど、
なんというか。彼女の愛が感じられないんだよなぁ。夫にも、関係のある同僚医師にも、そして
自ら生み出した自分の子供に対してすら、愛が感じにくい。
では社会正義の実現のための行動か、となると、それもちょっとなぁ、と。
社会正義のためということが出発点だったとしても、勝手に他人を巻き込んだ時点で、もうその
大義名分は成立しないんじゃなかろうか。社会正義を正すために、身近な社会正義を
冒しちゃってるというか。
このあたりって、続編とか読めば解消されるのかしら?
と、まあ多少の違和感はありつつも「五体満足に生まれ落ちることの奇跡」というものを
考えさせてくれる良い本であるとおもいます。
「ジーン・ワルツ」 海堂 尊 ★★★
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