本はごはん。
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久しぶりに小川洋子氏です。短編集。
やっぱり不思議な作家です。この著者はもちろん想像力もすごいなあと
思うけれど、それよりも「感性」の作家なのではないかと思う。
エロスとグロテスク。解放と孤独。永遠と一瞬。喪失と残存する想い。
それらが対立することなく補完し合いながら、タイトル通り「夜明けの縁」、
つまりはあちらでもなくこちらでもない空間に迷い込んだ人々の姿を、
時には情熱的に、時には残酷に、渇いた空気のなかに映し出しています。
この空気感が、彼女の感性が支配する世界ではないかと。
個人的にはいちばん最初の短編に出てくる「曲芸師」がメタファーするもの、
について、つらつらと思いを馳せてしまいます。
「夜明けの縁をさ迷う人々」 小川 洋子 ★★★★
やっぱり不思議な作家です。この著者はもちろん想像力もすごいなあと
思うけれど、それよりも「感性」の作家なのではないかと思う。
エロスとグロテスク。解放と孤独。永遠と一瞬。喪失と残存する想い。
それらが対立することなく補完し合いながら、タイトル通り「夜明けの縁」、
つまりはあちらでもなくこちらでもない空間に迷い込んだ人々の姿を、
時には情熱的に、時には残酷に、渇いた空気のなかに映し出しています。
この空気感が、彼女の感性が支配する世界ではないかと。
個人的にはいちばん最初の短編に出てくる「曲芸師」がメタファーするもの、
について、つらつらと思いを馳せてしまいます。
「夜明けの縁をさ迷う人々」 小川 洋子 ★★★★
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