bookshelf 『夜明けの縁をさ迷う人々』 小川洋子 忍者ブログ
本はごはん。
[434]  [433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428]  [427]  [426]  [425]  [424
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1102915442.jpg  久しぶりに小川洋子氏です。短編集。

 やっぱり不思議な作家です。この著者はもちろん想像力もすごいなあと
 思うけれど、それよりも「感性」の作家なのではないかと思う。

 エロスとグロテスク。解放と孤独。永遠と一瞬。喪失と残存する想い。
 それらが対立することなく補完し合いながら、タイトル通り「夜明けの縁」、
 つまりはあちらでもなくこちらでもない空間に迷い込んだ人々の姿を、

 時には情熱的に、時には残酷に、渇いた空気のなかに映し出しています。
 この空気感が、彼女の感性が支配する世界ではないかと。
 
 個人的にはいちばん最初の短編に出てくる「曲芸師」がメタファーするもの、
 について、つらつらと思いを馳せてしまいます。


夜明けの縁をさ迷う人々」 小川 洋子 ★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog