本はごはん。
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ライター、そして妻と、立て続けに身近な3人を自殺でなくした著者の
慟哭の記。
亡くなった3人に対して、非常に客観的に観察しています。共通しているのは
高すぎるプライド、逃避癖、強い感受性、他人を見下す傲慢さ、
大人になっても親に溺愛されているなど。それらを抱えてサブカル全盛時代を
走り抜けてしまったひとたち。
著者の嘆きは充分伝わってくるのだけれど、ちょっと冷めてみてしまうのは
何故だろう。
やはり「哀しみ」というのは極個人的なことなんだと思う。
そしてなにより、自死した人たちに対して、理解できるところはなくもないけれど
その考え方や行動パターンに共感できないところが大きいのかもしれない。
「文庫本版のあとがき」を読むと、ますますそう思う。出版後の反応のひとつに著者は
以下のことを挙げている。
「僕が苦しんだことにより、その(=妻)の死は理想的な形となったようなのだ。」
これはちょっと理解に苦しむ。依存/支配の究極の形?
それでも悲しさも苦しさも全部ひっくるめて背負いながらこちらの世界に踏みとどまった著者には、
また立ち上がって欲しいなぁと思う。
しかしあのサブカル全盛時代、鬼畜だのエログロだのドラッグだのが氾濫した時代は一体
何だったんだろう?
あ、春日武彦氏の解説が一刀両断で、でもほんのり優しさが漂っていて、いいです。
「自殺されちゃった僕」 吉永 嘉明 ★★★
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