本はごはん。
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著者自身による自薦短編集の2作目です。
やっぱりこの作品集は表題にもなっている「真夏の死」でしょう。
我が子をなくしたという事実の受け止め方や消化の仕方の、男親と女親での
違いを見事に描ききっているように思います。
死を受け入れるまでには心理的にいくつかのプロセス
ー「否認」「怒り」「取引」「抑鬱」など、そして最後に「受容」ー
を経過すると言われていますが、それが日常のなかでとても上手く心理描写
されています。
この作品のラスト、それは「受容」を表現しているものと思ったのですが
著者の解説によるとどうもそれだけではないようです。
つまり「受容」とは即ち「新たなる宿命の待望」であって、裏を返せば、
「待望」できるようになることが「受容」できたということの証なのかもしれません。
結局、人間は「宿命」を背負ってしか生きられない。
というのが、この解説を書きながら自分の死を数ヶ月後に定めた三島の、ひとつの結論
なのかもしれません。
「真夏の死」 三島 由紀夫 ★★★★
やっぱりこの作品集は表題にもなっている「真夏の死」でしょう。
我が子をなくしたという事実の受け止め方や消化の仕方の、男親と女親での
違いを見事に描ききっているように思います。
死を受け入れるまでには心理的にいくつかのプロセス
ー「否認」「怒り」「取引」「抑鬱」など、そして最後に「受容」ー
を経過すると言われていますが、それが日常のなかでとても上手く心理描写
されています。
この作品のラスト、それは「受容」を表現しているものと思ったのですが
著者の解説によるとどうもそれだけではないようです。
つまり「受容」とは即ち「新たなる宿命の待望」であって、裏を返せば、
「待望」できるようになることが「受容」できたということの証なのかもしれません。
結局、人間は「宿命」を背負ってしか生きられない。
というのが、この解説を書きながら自分の死を数ヶ月後に定めた三島の、ひとつの結論
なのかもしれません。
「真夏の死」 三島 由紀夫 ★★★★
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