本はごはん。
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タイトルの「佐川君」とは、1981年に留学先のパリで、同じく留学して
いた女性を殺して食べちゃったという、まあすごいことをした人です。
(Wiki)
で、このタイトルからすると、佐川君から手紙を貰って、やりとりをする
うちに、かすかに真実の姿が見えてきて…みたいなドキュメントかなぁと
思ったりするのですが、思いっきり小説です。
著者がやっぱり舞台の人だけあるのか、小説と言うより戯曲的な印象です。
佐川君の事件が引き金になって、著者が抱える原風景や原体験みたいな
ものに収斂していき、やがてどっぷり虚構の世界になっていきますが、
その描写はとてもシュールな印象です。
ただ、何と言えばいいのか、「K・オハラ」という女性をはじめ、佐川君がその犯行に至る
のに(無意識のうちに、もしくは結果として)手を貸してしまった人たちが(虚構の世界で)
登場するのは、やはりその犯行に至った「意味」とか「理由」というものを、著者も無意識の
うちに探しているのでしょうか。
ただ同時にこの事件は、著者のごく個人的なこと(=彼の祖母)に収斂していき、そういう
意味では「佐川君」そのものも「この事件」も、著者に取っては「刺激物」でしかなかった
ような、そんな印象です。
芥川賞か。うーん…。
「完全版 佐川君からの手紙」 唐十郎 ★★
いた女性を殺して食べちゃったという、まあすごいことをした人です。
(Wiki)
で、このタイトルからすると、佐川君から手紙を貰って、やりとりをする
うちに、かすかに真実の姿が見えてきて…みたいなドキュメントかなぁと
思ったりするのですが、思いっきり小説です。
著者がやっぱり舞台の人だけあるのか、小説と言うより戯曲的な印象です。
佐川君の事件が引き金になって、著者が抱える原風景や原体験みたいな
ものに収斂していき、やがてどっぷり虚構の世界になっていきますが、
その描写はとてもシュールな印象です。
ただ、何と言えばいいのか、「K・オハラ」という女性をはじめ、佐川君がその犯行に至る
のに(無意識のうちに、もしくは結果として)手を貸してしまった人たちが(虚構の世界で)
登場するのは、やはりその犯行に至った「意味」とか「理由」というものを、著者も無意識の
うちに探しているのでしょうか。
ただ同時にこの事件は、著者のごく個人的なこと(=彼の祖母)に収斂していき、そういう
意味では「佐川君」そのものも「この事件」も、著者に取っては「刺激物」でしかなかった
ような、そんな印象です。
芥川賞か。うーん…。
「完全版 佐川君からの手紙」 唐十郎 ★★
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