本はごはん。
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数年前、40代も後半の男が、10歳の女の子を誘拐して沖縄で捕まった
事件ですが、この事件を記憶していたのは当時の報道で、
「主導していたのは10歳の女の子の方だったらしい」
とあったのが強い印象を残しているからだと思います。
この事件について、当時10歳の女の子を除き(さすがに会えなかった
らしい)、加害者当人やその家族に対して綿密な取材を重ねて書き上げ
られています。
まず気になるのはこの加害者(である40代後半の男性)、著者の取材申し込み
を受け入れ、ものすごい量の手紙を送ってくる自己顕示欲の強さ。
そして彼の主張は、いみじくも彼が刑務所内で得た評価「自分を正当化しすぎている」
「まるでヒーロー気取り」以外の何物でもないように感じます。
10歳の少女を救いたかったと言う気持ちが全くなかったわけではないでしょうが、
それよりも自分が救われたかったということとそして何より、性欲に負けただけというか、
彼の性癖が少なからず影響しているように思います。
少女の家族もみんな少しずつ歪んでいて、そんな中で少女が生きて行くために彼女が学んだ
処世術はとても悲しいものであるとも思います。
この著者の作品は始めて読みましたが、本作はとにかく構成が素晴らしい。
「帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件」 河合 香織 ★★★★
事件ですが、この事件を記憶していたのは当時の報道で、
「主導していたのは10歳の女の子の方だったらしい」
とあったのが強い印象を残しているからだと思います。
この事件について、当時10歳の女の子を除き(さすがに会えなかった
らしい)、加害者当人やその家族に対して綿密な取材を重ねて書き上げ
られています。
まず気になるのはこの加害者(である40代後半の男性)、著者の取材申し込み
を受け入れ、ものすごい量の手紙を送ってくる自己顕示欲の強さ。
そして彼の主張は、いみじくも彼が刑務所内で得た評価「自分を正当化しすぎている」
「まるでヒーロー気取り」以外の何物でもないように感じます。
10歳の少女を救いたかったと言う気持ちが全くなかったわけではないでしょうが、
それよりも自分が救われたかったということとそして何より、性欲に負けただけというか、
彼の性癖が少なからず影響しているように思います。
少女の家族もみんな少しずつ歪んでいて、そんな中で少女が生きて行くために彼女が学んだ
処世術はとても悲しいものであるとも思います。
この著者の作品は始めて読みましたが、本作はとにかく構成が素晴らしい。
「帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件」 河合 香織 ★★★★
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