本はごはん。
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読んでいて丸谷才一と似た匂いがするなぁと思ったのですが、
同時代の人のようですね。
この「忘却の河」は連作になっていて、初めは会社社長である父、そして
その長女、次女、妻…と関係者の独白が続いていきます。
「心に幕を下ろし」、「薄紙を挟んだような」家族関係ですが、それぞれが
抱える「心の重荷」が展開されていきます。
それにしても構成が絶妙です。現在と過去とが違和感なく交錯し、
それぞれの章が見事に調和して、そして読後には各章(つまりは各人)の
人生が万華鏡のように反射する。
「罪」「魂」「救い」という重い、結論の出ないテーマを扱っていますが、破綻することもなく
逃げることもなく。久しぶりに「真っ当な小説」を読んだ満足感が残ります。
「忘却の河」 福永 武彦 ★★★★★
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