本はごはん。
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遙か昔、児島襄の「東京裁判」を読んだことがあるのだけれど
もう記憶も定かではないので読んでみる。
東京裁判の全容を上手く纏めたダイジェスト版、という感じです。全体を
さらいたい場合にはいいかもしれません。が、詳細を深掘りしたい場合は
更に他の本にあたる必要があります。
裁判自体がかなり不公正であったことは明記されています。それは例えば、
和解済み決着済みであったはずの過去の事件まで裁判対象とされたり、
なにより事後法を適用するなど、また裁判官(つまりは戦勝国)側の
感情的な理論なども、まったく読んでいて気分の良いものではないですが、
知っておくべきことなのだと思います。
1点引っかかるのは、「不公正な裁判であったが、この裁判によって明らかになった事件
(南京大虐殺など)があるのだから、評価できる」という著者の意見。
確かに裁判によって明らかになった事件があることは事実だと思います。が、事実を明らかに
するために誰かの権利が犠牲となるのはおかしいんじゃないか。
事実が明らかになったからといって、不公正な裁判を認めるわけにはいかないんじゃないか。
あくまで公正な裁判をしつつ、事実を明らかにしていくべきなんじゃないかと、
理想論だと言われようとなんだろうと、そう思うんですけれどね。
「東京裁判の全貌」 平塚 柾緒 ★★★
もう記憶も定かではないので読んでみる。
東京裁判の全容を上手く纏めたダイジェスト版、という感じです。全体を
さらいたい場合にはいいかもしれません。が、詳細を深掘りしたい場合は
更に他の本にあたる必要があります。
裁判自体がかなり不公正であったことは明記されています。それは例えば、
和解済み決着済みであったはずの過去の事件まで裁判対象とされたり、
なにより事後法を適用するなど、また裁判官(つまりは戦勝国)側の
感情的な理論なども、まったく読んでいて気分の良いものではないですが、
知っておくべきことなのだと思います。
1点引っかかるのは、「不公正な裁判であったが、この裁判によって明らかになった事件
(南京大虐殺など)があるのだから、評価できる」という著者の意見。
確かに裁判によって明らかになった事件があることは事実だと思います。が、事実を明らかに
するために誰かの権利が犠牲となるのはおかしいんじゃないか。
事実が明らかになったからといって、不公正な裁判を認めるわけにはいかないんじゃないか。
あくまで公正な裁判をしつつ、事実を明らかにしていくべきなんじゃないかと、
理想論だと言われようとなんだろうと、そう思うんですけれどね。
「東京裁判の全貌」 平塚 柾緒 ★★★
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