本はごはん。
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難しいテーマに正面から挑んでいるのはとてもいいですね。
ミステリ仕立て、なのかな。
婚約者がある日突然事故で植物状態となり、家族や婚約者が、尊厳死を巡って
苦悩し、そして…。というものですが。
日頃から、万が一そういう事態に遭遇した場合について家族もしくは近しい人と
話しておく事はとても大切なのだと、これを読むと思うのですが、一方で、人の
心なんて当然変わるわけだし、なにより平時に想像するのと、実際にそういう
非常事態に直面した時とでは考えが180度ひっくり返るなんてことも
あるんじゃないかと。そう考えるとほんと難しいですね。
尊厳死を語るという事は同時に「生」を語るという事だとおもうのですが、
そのあたりがちょっと物足りないかなぁ。
そして何より。ぶつ切れの文章、貧弱でリアルさを感じられない感情表現、強引すぎる展開、
極端な感情暴走などが、ちょっとなぁ。
コンセプトとストーリィだけで突っ走ってしまったように見受けます。とくに、このような
事態に直面した際の感情表現の貧弱さが返す返すも惜しい。ストーリーテラー、もしくは
問題提起としては良いけど、残念ながら「文学」のレベルには至っていないように感じます。
勿体ないなぁ。
「無言の旅人」 仙川 環 ★★★
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