本はごはん。
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女性視点での小説ですが、以前読んだ同じ女性視点の
「私という運命について」よりも、ぐんと良くなっているように思います。
美しく仕事の才能にも恵まれた主人公が、ふたりの男の間で揺れ動く
わけですが、この「ふたりの男の間で揺れ動く」のは表面的な話であって、
実は彼女が自己肯定を掴むまでの話なのではないかと思うのです。
「モデルだって女優にだってなれた」と啖呵をきれるほどの彼女は
現実離れした小説ならではの存在と思いがちですが、実際のところ、
彼女の周りにいる人たちのように、表面だけしか見ない人は多いわけで。
まあそんな人は相手にしなければいいとは思うものの、社会生活を営む
以上、避けて通れない時だってあるわけです。
上っ面の、良いところしか見ずに、心に巣くう孤独や寂しさを理解するどころか、見ようとも
しない人たちばかり。そんなひとたちがしたり顔で言うセリフにうんざりしながら、自分の
存在価値を自分で認められない辛さ。
それとは対照的に、わかりやすい闇を背負った男。このふたりが、いかに自己肯定を獲得するか、
というのがテーマだと思いました。
しかしハッピーエンドはちょっと意外でした。でもまあ、バッドエンドだとよくある話に
なっちゃうかな。あと、結構野心的な構成のように感じました。
「心に龍をちりばめて」 白石 一文 ★★★
「私という運命について」よりも、ぐんと良くなっているように思います。
美しく仕事の才能にも恵まれた主人公が、ふたりの男の間で揺れ動く
わけですが、この「ふたりの男の間で揺れ動く」のは表面的な話であって、
実は彼女が自己肯定を掴むまでの話なのではないかと思うのです。
「モデルだって女優にだってなれた」と啖呵をきれるほどの彼女は
現実離れした小説ならではの存在と思いがちですが、実際のところ、
彼女の周りにいる人たちのように、表面だけしか見ない人は多いわけで。
まあそんな人は相手にしなければいいとは思うものの、社会生活を営む
以上、避けて通れない時だってあるわけです。
上っ面の、良いところしか見ずに、心に巣くう孤独や寂しさを理解するどころか、見ようとも
しない人たちばかり。そんなひとたちがしたり顔で言うセリフにうんざりしながら、自分の
存在価値を自分で認められない辛さ。
それとは対照的に、わかりやすい闇を背負った男。このふたりが、いかに自己肯定を獲得するか、
というのがテーマだと思いました。
しかしハッピーエンドはちょっと意外でした。でもまあ、バッドエンドだとよくある話に
なっちゃうかな。あと、結構野心的な構成のように感じました。
「心に龍をちりばめて」 白石 一文 ★★★
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