bookshelf 『茨の木』 さだまさし 忍者ブログ
本はごはん。
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69e0d3b2.png  仕事を早期退職したら、いきなり妻からの離婚宣言。
 父、兄と些細な事で仲違い。そのまま父は逝去。そしてその兄も
 病に冒されてしまいます。

 そんな主人公の元に、兄から父の形見としてバイオリンが送られてきて、
 そのバイオリンのルーツをたどり、イギリスへ。

 そこで出会った女性との交流、遙か昔の淡い想い、そして家族というもの
 への想いを新たにしていく物語。

 この著者の一大テーマである「家族」というもの。そしてタイトルである
 「茨の木」、ごつくて淋しげででもはななく美しい花を咲かせるという
 この木は、「人生」を象徴しているのかな、と思います。
 
 この著者の作品に出てくる多くの人は、深い哀しみを背負いながらそれでも、いやそれだからか、
 とても優しい人が多い。単に優しい人を描くのではなく、その裏にある深い悲しみをきちんと
 描いているから、すっと心に入ってくるのかなと思う。

 今までの作品の中でいちばん、散文的というか、ストーリィの堅さ? 硬直性?のない、肩の力が
 良い具合に抜けた感じのする作品。
     
  
茨の木」 さだ まさし ★★★
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