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本はごはん。
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基本的に、新刊本は文庫本になったら読む、というスタンスです。

20代の頃はノートPC+単行本を標準装備で持ち歩いていましたが、案の定肩をおかしくしました。
(本は主に移動中に読みます)。
更に、家の中がどんどん本で侵食されていきます(本を捨てたり売ったりできない性格)。

それ以来、ノートPCの必要最低限の機能はケータイに担わせ、(科学モノとかリアルタイムで
読むことに意味がある本以外)単行本はやめて文庫本(もしくは新書)にしました。

なので、読みたいなぁと思う新刊が出ると、早く文庫本にならないかなぁ、と思います。
しかし。
作家、出版社、タイトル(内容)を見て、「ああこれは…単行本化は無理かなぁ…」と
思われるものが結構あります。

例えば現在、文庫本待ちは100冊超あるのですが、そのなかで「文庫化期待薄」を
ピックアップしてみると…。

■「ことば汁」 小池 昌代  中央公論新社
 詩人の作品(これは小説)ってあんまり文庫化されない傾向があるように思う。

■「かぐや姫の結婚」 繁田 信一  PHP研究所
 タイトルに「かぐや姫」とありますが、藤原実資というひとの日記に書かれている、彼の娘の
 政略結婚を通して当時の貴族の風習などを紹介したものらしい。だけど「藤原実資」も
 「平安時代」もいまひとつメジャー感に欠けるというか、文庫化するには部数は望めないという
 判断が下されそうな気が。

■「またの名をグレイス 上」「またの名をグレイス 下」 マーガレット・アトウッド  岩波書店

 翻訳物でしかも上下巻。上下巻は大抵下巻の売りが落ちるし、文庫化するには「上・中・下」巻
 にしなきゃいけないのかも。翻訳物ってコスト(印税)が高くなるし、無理かも。

■「東京裁判における通訳」 武田 珂代子  みすず書房
■「オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険」 鈴木 光太郎  新曜社

 ちょっと学術書チックなところと、そして版元が…。
 どっかの版元が手を挙げてくれないかな。

■「正直書評。」 豊崎 由美  学習研究社

 これもどっかの版元が手を挙げてくれないかな。文芸雑誌持ってる版元はだめだろうけど。

■「平凡パンチの三島由紀夫」 椎根 和  新潮社

 版元的には何の問題もないと思うんですが、「平凡パンチ」と言う名前そのもの、そして
 それが象徴する時代性みたいなものって、若い人は知らないだろうから、読者層が狭い
 って判断されそう。

■「会津のこころ―優しく・烈しく・美しく」 中村 彰彦  日新報道

 検証ものであれ小説であれドキュメントであれ安心して読める著者で、新選組を始め幕末に
 関するものを多く著しておりこれも読みたいんだけれど、ちょっとご当地ぽいというか
 郷土ものみたいなタイトルが読者層を狭めていそうな、そして版元が…。

■「アイヒマン調書―イスラエル警察尋問録音記録」 ヨッヘン・フォン ラング  岩波書店

 あー。読みたいんだけどなぁ。「服従の心理―アイヒマン実験」も、すごく面白かったし
 (こちらも文庫にはなってない)。これも文庫は無理だろうなぁ。

■「私が何を忘れたか、思い出せない―消されゆく記憶」 スー ハルパーン  ウェッジ

 これは進歩の著しい脳科学(特に認知症)についてのノンフィクションらしいので、
 文庫になるのを待つよりとっとと読んだ方がいいんだろうな。文庫化は期待薄だと思うし。

ざっくりみただけでこれだけあるのか。うーん。
どーでしょう出版社さん、文庫にしませんか。私は買いますが。

…無理だろうな。

あ、献本してくださっても! …無理だろうな。

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