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本はごはん。
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02944688.jpg  この手の本が出るだろうと思っていました。
 飛行機の中で読むのにはちょうどいいだろうと思って持っていきました。

 んー。まああれです。概要を知りたい人にはいいかと思います。
 薩摩の過去からさかのぼって書かれているので、歴史的理解はしやすい
 ですが、肝心の天璋院篤姫と和宮の確執とかその後について割かれて
 いるページがあっけなく少ない。
 つまりは薄い。

 入門書にしてもちょっと物足りない感が否めず。


 「最後の大奥天璋院篤姫と和宮 」鈴木 由紀子 ★★
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4122048885.jpg  新撰組伍長、島田魁の人生をたどった「いつの日か還る」の著者、
 中村彰彦氏による幕末入門書。

 ちなみに上記「いつの日か還る」は小説風に美化されている感が
 多少ありつつも、史実に則って丁寧に書かれており、近藤や土方の
 目線ではなく、隊士の目に映る近藤や土方、そして新撰組が描かれ
 ており、なかなか面白い本でありました。

 で、この「幕末入門」。

 そもそも幕末というのは【尊皇】だの【譲位】だの【佐幕】だの、
 挙げ句の果てに本当は会津と薩摩が官軍だったのに、

 政変(暗殺説もある)によって会津は賊軍に貶められ、薩摩と長州が官軍に
 なってしまうと言うこれぞまさしく「勝てば官軍」、なんともややこしく
 判りにくい時代ですが、この本ではそのあたりをとても判りやすく、また
 それぞれの思考傾向の元となった成り立ちも含めて解説してあります。

 会津、新撰組、長州、薩摩、土佐についてそれぞれ整理されているので、
 それぞれがそれぞれにどんな正義を胸に抱いて幕末を走り抜けていったのかが
 よく理解でき、またどの正義が正しくて、どの正義が間違っていたと言うこと
 ではなく、抗い難い時代のうねりのようなものを感じざるをえません。

 それにしてもこの時代、素晴らしく優秀な人がこんなにもたくさん輩出されていた
 ことにとても驚きます。

 龍馬暗殺犯の推理が面白いです。まったく今も昔も政治ってヤツは。
 ああ、やっぱり土方が(以下略)。


幕末入門」中村 彰彦 ★★★
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