bookshelf 『愛しの座敷わらし』 荻原 浩 忍者ブログ
本はごはん。
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721b5eba.jpg  久しぶりに、良い小説を読んだなぁと思います。
 「良い」というのは小説としての「完成度が高い」だけでなく、
 読んで温かい気持ちになる、嫌みのない、かといって最近よく見かける
 薄っぺらい癒し本ではないという意味です。

 この著者には独特の「清涼感」みたいなものがあって、「明日の記憶
 (ちなみにこの本はあたくし的にはは文句なしの ★★★★★ )は
 若年性アルツハイマーをテーマとした、この本とは対照的な「悲劇」がテーマ
 でしたが、それにも、この本と似たような爽やかさ、つまりは優しさみたいな
 ものが流れていたように思います。

 併せて、最近は若者に「蟹工船」が売れているらしいですが、
 「座敷わらし」と「シャボン玉」の意味をきちんと受け止めることが
 生きている者の勤めだということを静かに訴えているようにも思います。


愛しの座敷わらし」 荻原 浩 ★★★★

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