bookshelf 『お世継ぎのつくりかた 大奥から長屋まで 江戸の性と統治システム』 鈴木理生 忍者ブログ
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31ce3727.png  なかなか面白かったです。

 もともとは「通い婚」時代が長かった日本ですが、武家社会になって
 男性が「家」を継ぐ風習となり、「家」つまり「経営」継承のための
 「お世継ぎ」施策を中心に、主に江戸時代の文化や統治システムの
 一端を紹介しています。

 ただ、同じ江戸時代であっても、武家は長男が家督相続、しかし商家では
 娘に働き者の婿をとって相続、というのが一般的であったなど、とにかく
 江戸時代の様々なことが羅列されてる、というのが正直な印象。

 つまり、構成のしかたに難があるというか、話はあちこちに飛んで飛んだまま
 帰ってこず、江戸時代についての散文を読んでいるかのような印象を受けます。

 このタイトルで出すなら「お世継ぎの作り方と統治システム」について、もっちゃんと纏めて
 体系立てて展開して欲しかったようにおもいます。

 また、ときどき「えっ?」とおもう日本語(特に接続詞や助詞)があって、たびたび読書の
 リズムを乱される。

 あと、断定表現が多いんですが、そう断定するにはいささか根拠提示が薄いのでは…
 と思うところも数カ所。

 まあ、江戸時代についての雑学、という風に思えば面白いんですけどね。
 せっかくのネタなので、ちゃんとまとめ上げればもっと面白いんじゃないかと
 思うんですけれども。


お世継ぎのつくりかた 大奥から長屋まで 江戸の性と統治システム」 鈴木 理生 ★★★
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