bookshelf 『生まれ変わりの村1』 森田健 忍者ブログ
本はごはん。
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52fd3aee.jpeg  うーむ。
 遙か昔に読んだ「前世療法」みたいな感じかなぁと思って読みましたが…。
 正直、客観性が著しく低い(と思える)。

 中国のとある奥地の村に、前世の記憶を持つ人たちが結構いて、その人達が
 経験した(覚えている?)「生まれ変わり」について取材したレポートです
 が、その場所を明確にしないのはいいとしても…。
 
 まず、その一帯の人口がどのくらいで、前世の記憶を持つ人がどのくらい
 居るのかとか、その土地の支配的死生観や弔いの儀式などの「死」に対する
 支配的意識、また、
 
 「前世の記憶を持っている人」に対して、「前世の記憶を持っていない人」
 は、どのような感情を抱いているのか、とか、

 背景となる情報が全くない。文化人類学並のデータや考察までは要求しないけど、とにかく
 バックボーンになる情報がなさすぎる。

 そんななかで、前世を記憶している人たち84人だかの証言がつらつら並んでいますが、
 これだと「ふーん」としか言いようがない。

 なんでも「スープ」を飲まなければ前世の記憶を持ったまま転生するそうです。

 以前何かで聴いた「忘却の泉」に似ています。生まれ変わる前に「忘却の泉」に落とされ、
 その泉は底に穴が開いていて(しかし水はその穴から抜けない)、その穴から落ちて転生する
 んだそうですが、その際、泉の水を飲んでしまうことによって前世の記憶を失うという説です。

 まあこの手の話は洋の東西を問わず、結構似た話が多いですしね。

 ここに書かれていること全てに懐疑的に思っているわけでもありませんが、
 「何とも言いようがない」というのが正直なところです。

 ただねぇ…占いで株が大当たりして億単位の儲け、あなたもどうぞ! なんて書かれちゃうと、
 胡散臭さが限りなく…。
 
 あと、編集者ちゃんと文章見てるのかな、と思った。この文章はちょっとなぁ。


生まれ変わりの村1」 森田 健 ★★
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