本はごはん。
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「カタブツ」でも思いましたが、面白い作家です。この「あやまち」も
はっきり言って地味めなんですが、リフレインしていく構成が「日常」を
上手く表現していたり、
なんといってもこの29歳独身OLの心理描写が秀逸で、かなりリアルです。
何気なく取っている日常の行為、行動をうまく心理解説つきで描写しており、
「現代」がよく表現されていると思うのです。
タイトル通り、主人公が恋した相手がかつて犯した「あやまち」、そして
主人公が犯した「あやまち」、社会的、法的に「罪」に重軽はありますが、
あやまちには重いも軽いもないのかもしれません。
主人公が犯した「あやまち」は、恋愛関係にある相手に対して、という限りではなく、
「ひととして」自分ならどう対峙するだろうか、ということを考えさせられます。
そういう意味でもこの29歳OLは現代の一般的な人間の姿かもしれません。
しかし同時に、彼女は自分の「あやまち」を正しく認識してはいますが、彼女の愛は果たして
本当だったのだろうか、とも思うのです。
「あやまち」 沢村 凛 ★★★
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