bookshelf 『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』 北尾 トロ 忍者ブログ
本はごはん。
[188]  [187]  [186]  [185]  [184]  [183]  [182]  [181]  [180]  [179]  [178
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

9784167753368.jpg  前作「判長!ここは懲役4年でどうすか」に続く裁判傍聴記。

 北尾氏の傍聴スタイルは、大事件を追うのではなく、小さな事件をひろいあげる
 処にありますが、最後まで見届けるわけではないので結果的に判決はどうなった
 のか不明な裁判も結構あります(結果が付記されているモノもありますが)。

 やっぱり、いくつかは判決まで追っかけてレポートして欲しいなぁという気が
 しないでもない。大事件でなくていいから。

 しかし北尾節というか、相変わらずですね。独特の風合い、というかインパクト
 のあるイラストと併せてなかなか楽しめます。

 しかしちょっと気になるのは、

 「やはり裁判というのは被告人が主人公だ(被害者は証人にならない限り出てこれない)」
 みたいな記述があって、まあ法改正で被害者が求刑したり出来るようになってきたらしい
 ですがそれでも、この記述はある現実の一端を示しているのでしょう。

 反省の色もなく身勝手な理論を平気で振りかざし、思わずこの本のタイトルを叫びたく
 なるような被告人も結構いますが、それなりの「演技」のできる被告人が傍聴人も含めた
 裁判官その他関係者の「心情」を獲得できる余地があるのだとすると、裁判員制度は
 ちょっとキケンなような気がしてしまいます。
 

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」 北尾 トロ ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog