bookshelf 『なまくら』 吉橋通夫 忍者ブログ
本はごはん。
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9c2c4b04.jpeg  児童文学、ですかね。短編集です。

 どの短編も、貧しい環境の中で精一杯生きていく子供達を描いています。
 世の中がまだまだ貧しかった頃、社会は子供達を守ってくれるどころか
 子供だろうが容赦なく厳しく、そんな中で子供が親を守るような、
 そんな逞しさも垣間見られます。

 どの話も無名の市井の子供達の苦労が中心で、例えばお金持ちの家に養子に
 貰われることになってめでたしめでたし、なんて話はひとつもなく、
 相変わらず苦しい環境のなかに置かれ続けるものばかりですが、

 それでも何となく明るい気配が漂うのは、この子供達が苦労を背負い込み
 ながらも顔を上げて、まっすぐ明日を見ているからなのかもしれません。


なまくら」 吉橋 通夫 ★★★
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