bookshelf 『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ 忍者ブログ
本はごはん。
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9784167753979.jpg  これも芥川賞受賞作なんですよねぇ…。うーん…。

 3編の短編が収められていますが、どれも夫婦について描かれています。
 表題にもなっている最初の短編は「離婚」について描かれているのですが、
 この離婚に至る経緯というかふたりの関係の変遷というか、

 お互いにどんどん(心情も含め)すれ違い、ボタンの掛け違いが延々続き
 なすすべなく崩壊してしまう、ということは確かにあることだとは思います。

 しかし主人公30歳。この設定でこの内容は、あまりに幼すぎてちょっと
 どうなのかしら、というのが正直なところ。しかしそれはまあ小説なので
 いいとしても、

 著者が言いたかったことが最後の2行なのだとしたら、そのために書かれ
 たものだとしたら、これじゃはっきり言って物足りない。

 なにより読後にこちらの胸に「ずしん」と残るものがない。
 きっと好みの問題なのだとおもいますすいません。 

 たまに鋭い言葉が出てくるので、期待したいと思うのですが。



八月の路上に捨てる」 伊藤 たかみ ★★
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