bookshelf 『もしも、あと少し、幸せになれるとしたら。』 桂望実 忍者ブログ
本はごはん。
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2448af89.png  びっくりした。
 これは本当に桂望実の著作なのか(決して良い意味ではない)。
 どうしちゃったんだろう…。

 20代、30代、40代の4人の女性の、それぞれの葛藤のストーリィ。
 ステレオタイプな「幸せな結婚」を目指して合コンに奔走するOLや、
 同級生と比べて不安になる専業主婦、一人に馴れすぎて結婚を躊躇する
 バリキャリなど…なんですけど。

 この著作は単行本の段階では「女たちの内戦」というタイトルでしたが、
 「内戦」というには情けなさ過ぎる内容。幸せを求めての内戦、なのかも
 しれませんが、実際は、メディアや他人の幸せな結婚生活のいいとこ取り
 をしようとじたばたしているだけであったり、結局の所、気楽な現状維持
 に流されたいだけなのにその言い訳作りに一生懸命であったり、
 それで「内戦」とはまあびっくりです。

 今回のタイトル「あと少し、幸せになれるとしたら」なのだとしても、幸せは降ってくるもの、
 一方的に与えられるもの、と信じて疑わないのは良いけれど、ちゃんと自分の頭で幸せを
 考えもせずあーだこうだと言い訳ばかり連ねられて、これじゃ「女の欲望狂想曲」じゃないのか。

 年齢に拘わらず、いくつになっても女には葛藤(内戦)があるものだということを言いたかったの
 かもしれませんが、根本を変えない限り、何を手に入れたところで「こんなはずじゃ」とか
 「これで良かったのか」とか、きりがないんじゃないでしょうか。

 現代女性は、さほどまでに自己を失ってしまったのでしょうか。


もしも、あと少し、幸せになれるとしたら。」 桂 望実 ★★
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