bookshelf 『陪審15号法廷』 和久峻三 忍者ブログ
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32232020.JPG  ジャンルとしては法廷ミステリになるのだと思いますが、
 昭和の初め、日本に陪審員制度が導入されていた際の裁判の様子が
 良くわかります。

 無罪を証言するはずであった証人が法廷内で射殺されるというミステリでは
 ありますが、はっきり言ってその謎解きは(私にとっては)どうでもよく、

 それよりも、

 陪審員制といっても、とりあえず欧米からその制度を取り入れただけで、
 検察は判事と同様に壇上にいる(弁護士より偉い)とか、事前に判事から
 密室で調書を取られる、それも恫喝されたもしながらだとか、

 現在では撤廃されている(お隣韓国ではまだ生きているようですが)姦通罪などが、当時の
 世情と併せて展開されておりとても興味深いです。

 この当時、裁判員に選出されることは(抽選とはいえ)名誉なことであったなど、現在との
 違いもくっきりと浮かび上がっています。

 なかなか面白かったです。


陪審15号法廷」 和久 峻三 ★★★
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