bookshelf 『春に葬られた光』 ローラ ・カジシュキー 忍者ブログ
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41UuxupcP8L._SL160_.jpg<br />  原題は「THE LIFE BEFORE HER EYES」。
 映画「ダイアナの選択」の原作です。
 映画が良かったので、原作も読んでみることにします。

 むーん…(以下、ネタバレが含まれています)。
 
 まず、小説を読んでみると、映画が非常に上手く構成されていることに改めて
 気づきます。原作のメッセージを損なうことなく、原作にないエピソードも
 盛り込まれており、

 映画と原作(小説)、両方ともレベルが高い作品だと思います。
 
 しかし。
 しかししかし。

 いちばん重要なポイントが、映画と原作(小説)では違う。

 生き残って大人になって、完璧な幸せな家庭を築き、しかしひたひたと闇が迫るように
 次第次第に周りも自分も壊れていく…という全体の展開や「選択の意味」は同じですが、
 「彼女の選択」が大きく違うのです。
 
 ここが違うと、極端な言い方をすると片方は「良心に従った死」で、もう片方は
 「良心を無視したが故の死」のようにずいぶんと意味が変わってしまうようにも思われ、

 映画のほうが、キーワードのひとつである「conscious(良心)」が、より強調された構成
 だと思います。たぶん、監督はそこに強いメッセージをこめたのかもしれません。

 いずれにしても「良心」の重要性を訴えていて、そこへ至るアプローチの違いなのでしょう。

 久しぶりに「もう一度観たい」と思った映画で、原作もまた読み返すと思います。

 これを読んで何かが引っかかった方には、「
月への梯子」をお勧めします。


春に葬られた光/」 ローラ ・カジシュキー ★★★★
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